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お酒を飲まないという選択「ソーバーキュリアス」◆多様性を受け入れ、歓迎する、その先にあるもの
選択の自由。
お酒を飲む事/お酒を飲まない事。
その日の気分や体調に合わせて、各々が自分に優しい選択が出来ること。これはとても大切だ。
そして、「その選択を受け入れ、歓迎する環境を整える事」も同じように大切なことだと思う。
お酒が飲めない人・お酒を飲まないという選択をした人を白い目でみる時代はとっくに終わっており(というかそれは元々おかしな発想)、自分と違う価値観を受け入れて歓迎するのがこれからの時代だ。
Sober Curious
"お酒を飲まないという選択"をしている人たちをSober Curiousと呼び、これは"あえてお酒を飲まないというスタイル"を表す言葉だ。
それと同時に、お酒以外の飲み物に対しての好奇心旺盛さを表す言葉でもある。
過去に目を向けると、お酒以外の選択肢が魅力的でない事が多々あった。そして、今でもそれを感じることがある。
消費者視点で見ても、スーパーでも買える注ぐだけのソフトドリンクを、魅力的に感じる方が難しい。(商品自体の良い悪いの話ではない)
にも関わらず、飲食店においてノンアルコールのラインナップががアルコールに比べて魅力的でないのは、①お酒を扱う人たちの「お酒の提案をしたい」「お酒を飲む場所だ」という意思の比重が強いこと②アルコール飲料の方が比較的高く売れるので利益が出やすいこと、が理由だと思う。
だが、時代は変わった。
ノンアルコールでもクラフト感があったり、プレミアム感のあるモノは増えたし、お酒でなくても"良いモノ"を適切な価格で体験できるのであれば、それを選択する人も増えた。
コミュニケーションでなく、"酒"が物事を円滑に進める理由になるシーンも減ったように思う。
空気的にも製品的にも、社会は多様化し、自由で楽しい選択の幅が広がったのである。
「shrb」「NON」「KOMBUCHA」
「shrb」「NON」「KOMBUCHA」、これらはそれぞれノンアルノールの飲料だ。
「shrb」はハーブやスパイスなどのボタニカルをビネガーに浸漬して作るボタニカル飲料。
※shrbの可愛いキャップたち。Photo by Kazu Saitou
「NON」は様々なフレーバーが楽しめるブドウ果汁がベースのドリンク。
※NONのポップなビジュアル。Photo by Kazu Saitou
「KOMBUCHA」は基本的にはお茶をベースに加糖し、Scobyという酢酸菌や酵母菌の菌株を使い発酵させた飲料。
※KOMBUCHAのモクテル(ノンアルコールカクテル)。Photo by Kazu Saitou
このように様々なノンアルコール飲料が存在する。
ノンアルコールと共に多様性を受け入れ、歓迎するコミュニティをつくる
僕はノンアルコールもツールの1つとして、コミュニティの中に更なる多様性を表現したい。
たった1杯の飲み物だけど、その1杯が自分と違う価値観を受け入れ、歓迎するヒントになるような気がする。
そこに生まれる優しい空気が、コミュニティをより良いものへと醸造してくれる気がする。
広く、それでいて洗練された選択肢は、より多くの人に豊かさを届けるだろう。
僕はこれからも、そんな提案を続けていく。
優しさに溢れたコミュニティをつくるために。