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大倉集古館'25~武士の姿・武士の魂

虎ノ門にある美術館、大倉集古館に行ってきました。
今回の展覧会は『武士の姿・武士の魂』です。



概要

平安時代後期、武士が歴史の舞台に上り、後に国を支配するようになって以降、絵画には武士の姿が描かれるようになります。戦の様子を描く合戦図、武士の頭領の姿を描く武人肖像画などとともに、武力や権力を象徴するモチーフなども描かれるようになりました。
本展覧会第1章では、当館所蔵品の中でも異彩を放つ前田青邨《洞窟の頼朝》を筆頭に、江戸時代から昭和にかけて、武士の姿を描いた作品と、霊威をもち武士の魂として大切にされてきた刀剣を展示し、時代ごとの表現をお楽しみいただきます。
第2章では、武力や権力の象徴であり、威信財でもある鷹を描いた作品を取り上げ、鷹図が武士の表象としてどのように描かれ、荘厳され、利用されたかを探ります。当館所蔵品を中心に様々な武の表現をお楽しみいただきます。

大倉集古館特設ページより


展示作品

※全館写真撮影禁止なので、配布のリーフレットより。


楠公図/土佐光成

太平記主役の一人、楠木正成を取り上げております。
最後の戦いとなる『湊川の戦い』時の正成公です。


一の谷合戦絵巻

右側に『鵯越の逆落とし』をしている
義経・弁慶らの姿を確認できます。


虫太平記絵巻

虫を頭に乗せていることで
人ではないことを表しております。


洞窟の頼朝/前田青邨

石橋山の戦いに敗れ、追手を逃れて身を潜めている場面なのだそうです。


源義家雁行乱知伏兵/小山栄達


賀茂競馬図屏風/久隅守景

宮中儀式で会った競馬会(くらべうまえ)を、五穀豊穣を祈願して上加茂神社に献じた『加茂競馬』を描いています。


鷲鳥図屏風


将軍家駒場鷹狩図巻/榊原長俊

徳川10代将軍・家治による
駒場野鶉狩(こまばのうずらがり)の様子を描いた作品です。

鷹狩は5代将軍綱吉の時代、生類憐みの令で一度は途絶えましたが
8代将軍吉宗の時代に復活してから定例化しました。


架鷹図屏風

架鷹図(かようず)とは、鷹が止まり木である鷹架に止まる姿を描いた作品です。


架鷹図/三谷盛尹


鷹飼図巻

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