静嘉堂文庫美術館'24冬~『平安文学、いとをかし』②
『平安文学、いとをかし』2回目は
絵巻物を掲載してまいります。
概要
第2章 絵巻物で読む物語
中国から輸入された経巻(きょうかん)や画巻(がかん)に源流を持つ絵巻物は、平安時代におけるやまと絵の成立と文学の盛行に伴って、物語や説話を描く媒体として日本で独自の発展を遂げました。
本章では、平安時代の出来事や物語を題材とした絵巻物をご覧いただきます。「平時物語絵巻 信西巻(へいじものがたりえまき しんぜいのまき)」、「住吉物語絵巻(すみよしものがたりえまき)」といった鎌倉時代に描かれた名品から、室町時代に制作された親しみやすい画風の作品に至るまで、絵巻物を通して物語の世界をお楽しみください。
「住吉物語絵巻」と「駒競行幸絵巻」は、修理後初公開となります。美しさを取り戻し、表現の細部まで堪能できるようになりました。