見出し画像

「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?

非常にいい書籍でした。
榎本博明さん著『指示通りができないひとたち』もそうですが
認識のずれ、コミュニケーションエラーはいつの時代も起こるものです。

それを直すには、こちらが相手の目線に近づかなければならないし
もちろん、相手にもこちらの目線に近づいてもらわねばなりません。
要は『目線合わせ』が大切なのでしょう。

通常のビジネス書より少しボリュームが多いですが
その分内容も充実。お値段以上の価値はあると思います。
少なくとも筆者にはそう感じました。

実は7月末に購入していた書籍なのですが
お盆休みにコロナ罹患してしまったりとなかなか時間が取れず
アウトプットがずれ込んでしまいました。



今回刺さったポイント

①ヒトはそれぞれ違う景色を持っている

いくら同じ会社で働いていて
同じ仕事をしているとしても
認識が同じという事はあり得ないです。

みなが同じ認識であれば会議もいらないわけで。
ということで、ひとつの言葉が自分の認識で相手に伝わるとは限らない。
解釈も変わるので、どう理解したのかを確認しなければならないです。

※『言った』=『伝わった・理解した』ではないです。


②『察して』もらおうとすることの愚かしさ

男女関係で女性が『察してほしい』と言われることがあったのですが
難しいんですよねえ…まあ、この話は置いといて。

仕事で『察して』というのは論外だと考えています。
もちろん相手の立場に立って考えることは大事ですが
自分からも意見を言わなければ、存在していないと同義。

ただ、これは社風にもよると思います。
幸い現在勤めている会社は、「意見をどんどん出してほしい」
という歓迎ムードなので(むしろ出さないと評価下がる)
好き勝手言いたい放題しています。採用された意見も結構あるんですよ。

逆にうっとおしく思われる会社もあるでしょうが
そういった会社は先が長くないので、早々に転職することをお勧めします。


③感情が記憶を書き換える

今回最大の気づきはこれかな。
いわゆる『認知のゆがみ』ですね。

どんなに優しい人でも聖人君子ではないので嫌なこともあるでしょう。
そういった場合、ポジティブなイメージが一瞬にしてネガティブに書き換わることもあり得ると思います。

人間は基本的にネガティブな生き物ですから
ここから挽回するのはちょっと難しいでしょう。
実際、筆者もこれで関係が破綻した人がいます。


④メタ認知

『人の直感』は、人間にとって効率がいいだけでなく
『おおむね正しい』そうです。
ということは、時に間違っている事もあります。

そこで、自分の思考を振り返るわけです。
代表的な例は『テストの見直し』ですね。

問題の意図を間違って解釈していたり
ひっかけ問題があったりと、自分の思い込みを見直すことができます。


⑤具体と抽象

具体と抽象に関しては別途記事を書いていますので
そちらをご参照ください。

ひとつ本書より上げるとするならば
『自然に』具体と抽象が往復できるようになっているので
この差が開いてしまうと認識にずれが発生してしまうのかなあと感じました。


いいなと思ったら応援しよう!