静嘉堂文庫美術館'24冬~『平安文学、いとをかし』①
静嘉堂文庫美術館に行ってきました。
『平安文学、いとをかし』
『文学の黄金時代』である平安時代
国宝・重要文化財を含む30点以上の史料が展示されておりました。
概要
第1章 平安文学の世界にようこそ!
平安時代は文学の黄金時代です。平安時代前期(8世紀末~9世紀末頃)の漢文学隆盛の時代を経たのち、延喜5年(905)の『古今和歌集』の撰集を機に公的な文学として宮廷社会に浸透した和歌は、それまで培われてきた漢文学と共に、新たな文学作品を育む豊かな土壌を築きました。
和歌を美しく記すために平仮名が発展し、これに伴い平安時代中期から後期(10世紀~11世紀)にかけて仮名文字の最盛期を迎えます。『蜻蛉日記』や『更級日記』といった日記文学や、『枕草子』の随筆のように、新たなジャンルの文学作品が誕生し、物語文学の傑作『源氏物語』が執筆されたのもこの時期です。
本章では、静嘉堂文庫の古典籍から、王朝文学が花開いた平安時代中期以降の作品を、古写本や版本を通してご紹介します。