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アロマのある暮らし その② エッセンシャルオイルは飲み物ではありません
日本国内におけるエッセンシャルオイルの本来の目的は「嗅覚からの吸入」「キャリアオイルを経由した経皮吸収」が基本です。
今回はよく聞かれる「エッセンシャルオイルって飲用できるんですか?」についてです。
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日本国内では飲用は一般的には薦められていません
日本においてエッセンシャルオイルは「雑貨」として扱われています。ですが、海外の一部では「医薬品」として扱われているため、飲用も可能で、病院での処方をしている国もあります。
ということは、海外では国家資格を持った医師が処方をしているということになり、資格を持っていない人は経口摂取は他者に勧めることができないということになります。
日本国内では環境省所轄のAEAJの基準に沿ったオイルが良しとされています
私はAEAJ認定のアロマセラピストですが、アロマ界隈には様々な協会が存在し、どの協会もアロマの発展や啓蒙活動にとても熱心なので、どこが一番とかそういうことはないと思っています。
ですが、現状としては環境省所轄のAEAJ(日本アロマ環境協会)の認定基準をクリアしたエッセンシャルオイルの流通がほとんどであり、AEAJ側としてはエッセンシャルオイルの飲用は認めていません。
AEAJの基準は全て「安全にアロマを楽しむために」定められているもので、その中のうちの1つとして、「精油を飲用しない」という記載があります。
精油を飲用しない
AEAJ では、希釈したものであっても精油を飲むことや、ほかの食品と一緒に摂取すること、うがいに使うことをおすすめしません。精油を誤って飲んでしまった場合、口の中に精油が残っているときは大量の水で口をすすぎます。子どもなどが飲み込んでしまった場合は、吐かせずに、すぐに医師の診察を受けてください。受診するときは、誤飲した精油を持参するか、精油の名前と飲んだ量をメモして持参してください。
ここでエッセンシャルオイルは何でできているかを再確認してみましょう
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ここで初心に返り、エッセンシャルオイルは一体何でできているのか?を再確認してみましょう。
精油とは
精油(エッセンシャルオイル)は、植物の花、葉、果皮、果実、心材、根、種子、樹皮、樹脂などから抽出した天然の素材で、有効成分を高濃度に含有した揮発性の芳香物質である。各植物によって特有の香りと機能を持ち、アロマテラピーの基本となるものである。
AEAJの精油の定義は上記の内容になりますが、エッセンシャルオイルの抽出方法は世界共通でもあるので、決して間違った定義ではありません。
アロマセラピーの心身への有効性に関してのエビデンスというのは未だ確立されているものはなく、研究論文や文献も出ていますが、昔のものが多いです。
ですが、「いい香りを嗅げばいい気分になる」というものだけは立証されているので、アロマセラピーの需要がここまで広がっているのだと思います。
確実なエビデンスがない中で、「エッセンシャルオイルは飲むこともできるし、調味料としても使用できるんだよ」という風潮は、個人的にはあまりよろしくないのではないかと思います。
エッセンシャルオイルが飲用可能なのであれば国家資格が必要なのではないでしょうか?
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私自身が開発しているエッセンシャルオイルもAEAJ認定基準のものをブレンドしているため、製品に「飲用はできません」と記してあります。
そのため、個人的にはエッセンシャルオイルの飲用は人に勧めておりませんが、その前に医師などの国家資格を所持していないので、薬事法などもあり、「飲用をしたら何かが良くなる」という指示を行うことができないというシンプルな答えになります。
アロマをやるならまず楽しんでみて!飲用の有無よりも嗅覚で香りの世界を体感してみましょう
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アロマセラピーの認知度が高まってきている昨今、香りを楽しむためのアロマディフューザーもおしゃれなものや実用性があるものがたくさん販売しています。
私は香りはインテリアの1つであり、空間演出をしてくれるとても大切なツールだと思っていて、中でもアロマは気軽に取り入れられると思っています。
近年ではアートと組み合わせて空間づくりを行なったり、絵の具の中にエッセンシャルオイルを混ぜ込んだものがあるなど、芸術分野でもアロマが取り入れられています。
アロマをやるなら楽しく、そしてオシャレに暮らしの中に取り入れていただければと思います。
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