見出し画像

わからない、に向き合う。

これはMIMIGURI Advent Calendarの12/9の記事です。6つのキーワードを起点にそれぞれのメンバーが毎日記事を更新していきます。こちらのページにまとまっていますので、ぜひご覧ください。

MIMIGURI Advent Calendar
6つのテーマ

わたしが取り上げるテーマは「葛藤と衝動」。MIMIGURIをご存知の方は、さまざまな専門性を持ったアカデミック集団、のようなイメージがあると思いますが、その中で特に専門性はないけど、広く浅く経験しているわたしは、日々わからないことだらけ。でもMIMIGURIメンバーと一緒にいることで見えてきた「わからないことに対してどう向き合うか」について書いてみたいと思います。

変化し続ける毎日

まず自己紹介を。新卒では制作会社でグラフィックやWEBのデザインを担当していました。あるプロジェクトでMIMIGURIの前進であるDONGURIと協業することになったのですが、形にとらわれない自由な発想と、みんなのやわらかい人柄に、すぐにファンになり、自分でデザインするよりも、この人たちと一緒に仕事する方が絶対楽しい!と思いデザイナーをスッパリ辞めました。

すぐにDONGURIに貢献できるイメージが湧かなかったので、修行をしようと思い、日本で一番か二番の広告代理店を目指して転職。赤坂にある会社で、大手クライアントさんのキャンペーンのアカウントを担当していました。一流のクリエイターやマーケター、メディアの方々との仕事は充実していたし、手がけた仕事が世の中に露出し、SNSで反応が得られるので、わかりやすく自分の承認欲求が満たされていました。一方で、夜中も週末も関係なく働き続けた結果、生まれたばかりの娘がいつの間にか歩いてた!そんな姿を見て、修行を終える決意をしました。その後、ご縁をいただきDONGURIにジョイン。いままでの経験を活かしながら、主にリブランディングや事業開発のプロジェクトで、戦略からアウトプットまで伴走するディレクターとして活動しています。

そんなDONGURIですが、わたしの入社前後から、さまざまな専門家がジョインしはじめ、扱うデザインの領域を広げていきました。3ヶ月前にやっていたことがあっという間に古くなるような成長スピードに必死でついていく日々が続きます。そうこうしているうちに、ついに安斎さん率いるアカデミック集団ミミクリデザインと合併。今までの人生でまったく触れてこなかった哲学とか論文の話題が日常的に飛び交う毎日。事業面でも、よりビジネスコンサルティング色が強くなり、そもそも何が課題なのか?から探さないといけないようなプロジェクトばかり。さあ、いよいよわからないことばかりでどうしよう?となっていたのですが、MIMIGURIのカルチャーにいることで、この「わからない」にどう向き合うべきかが見えてきました。

実はみんな、わかっていない

わからないことって不安だから、基本的には表に出したくないもの。自分が分かっていないことが相手にバレることで、ランクづけされると思うと恐怖でしかありません。MIMIGURIアカデミック集団の一員として、わからないなんて絶対言えない。どうしよう!当初はわからない物事を後回しにしてしまうこともありました。

でも、そもそも研究機関でもあるMIMIGURIは、わからないことを日常的に探究しているメンバーの集まりなので、「わからない」と気軽に言えるカルチャーがあったのです。もはや、わからないということが当たり前になり過ぎているのか、あるメンバーは3割内容がわかる本って、もうその時点でわかることが多すぎて面白くないそうです(わたしはせめて6〜7割は理解できる本がいい)。つまり、実はみんなわかっていないし、そもそも、わからないことはまったくネガティブなものではなかったのです。わからなさを隠すのか、楽しむのか、に大きな差がありました。わからないことが、わかるようになる楽しさは知っていましたが、そもそもわからないということを知り、向き合う楽しさもあったことに気づいてから「よくわからないけど、わたしはこうしたい」という個人衝動をより発揮できるようになったと思います。

アカデミック集団に恐怖を抱いていたわたしが、
日本のアカデミックの象徴でもある東京大学(工学部)のブランディングを担当。
みんな、衝動に溢れながら「わからない」を探究していました。

わからない、と言いにくい人にこそ

経営や事業・組織にまつわる課題は、わかりにくい上に、さまざまな事情を伴うため、とてもペインフルな場になることが往々にしてあります。MIMIGURIは泥くさく、個人や組織との対話を軸に、学習と実践を繰り返しながら、わからないことに中長期で一緒に向き合い続けています。
MIMIGURIのコンサルティング事業がクライアントと「よくわからないもの」に対してどんな問いを立て、どう向き合っているのか?具体実績を通してお伝えする広報イベントの実施を検討していますので、準備が整い次第、アナウンスします。「わからない」とは言えない、言いにくい立場にいる方にこそ、ぜひMIMIGURIはご一緒したいと思っています。もうどうせ「これが正解!」なんてない今「いやぁ、わかりませんね~」と一緒に向き合って楽しみましょう。

さて、明日の記事は、あなたの心をBAN BAN BAN!笑顔で本質的課題を撃ち落とすコンサルタントの塙(ばん)さんです。お楽しみに。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?