自己肯定感について考える~育児方法は参考程度でよいと思う~
世の中には色んな育児方法論があるが、どれも参考程度で考えた方が良いと私は思っている。
私自身は「育児本」なるものを今までに読んだ事はない。
ネットニュースに上がっている文章やブログ系で参考までに読んだものがある程度かな?
そこでここ数年言われている「叱らない育児」はどうなんだ?と思う。
と言うより、「叱らない育児」を勘違いしている親が少なくないと感じる。
叱らない・褒めて育てる・・・
それは「自己肯定感」の高い人間に育てる為だと考えられる。
ただ、「叱らない」「褒める」という言葉だけが一人歩きしている様に思えるのだ。
ちゃんと読んでいない私が言うのもどうかと思うが・・・
叱らない=感情的に怒らない、という事だと理解している。
危険な行為や他人を平気で傷つける行為を叱らないのは違うのでは?
「叱らない育児」を説いている方々のブログなどを読ませて頂いたが、正直、私の娘にそんな悠長な事は出来なかったぞ!と思う。
急に道路で走り出した子どもに
「そっか、走りたかったんだね!でも今は・・・」
という流れで諭すという様な内容が多いが、とにかくやんちゃでジッとしていない娘で
「そっか」の時点で手を振り払ってまた走り出すのが目に見える。
そんな娘にはまず
「止まって!走っちゃダメ!」と制する方が先だ。
それも多少強い口調で言わなきゃ止まらない。
その上で安全な場所でしっかり掴まえた状態で目線を合わせてから
「車や自転車が走る道は危ない」という事を説明する。
先日、3歳位の子どもがコンビニから一人で走り出していきそうになるのを止めた。
「この子の保護者の方は?」と店内に呼びかけたらスマホ片手に商品棚を見ていた母親がいた。
コンビニ出たらすぐにそこそこ車通りの多い道に出る。
そもそも子どもから目を放す事自体どうなんだ?の話なのだが、その母親は
「元気があり余ってるのね~」と子どもに優しく話しかけ、一応、私には
「すみません」と。
これが「叱らない育児」なら大きな間違いだろ。
これで自己肯定感が高くなったところで、人に迷惑かけてもルールを守らなくても「何とも思わない」ただただ「自分はこのままでいい」と考える我儘人間が出来上がるのでは?
確かにむやみやたらに叱る・・・怒るのはよくないと私も思っている。
相手が委縮してしまう態度、暴力、ただ「ダメ」と怒鳴るなど。
それによって、自己肯定感が低くなるのも分かる。
かと言って、何してもまず共感してから優しく諭す、というのに無理を感じるのだが。
自分に余裕はあればある程度は可能かもしれないが、小さい子の育児中にそんな余裕がある親は多くはない。
そこに「叱らない育児」が「当然」という風潮になったら、逆に頑張っている親を追いつめ自己肯定感を下げかねない。
全く親に叱られずに成長した子どもはどんな大人になるのか?
自己肯定感ばかりが高く、失敗にも挫折にも弱い自立出来ない大人にならないのか?
育児本的なものはあくまで参考程度で・・・
読むのは良いが、自分の子どもをしっかりと見て、「ここは使えるな~」と思えたら試す程度がちょうどいいと思っている。
育児に悩んだ時にちょっと読んで、参考になりそうな考え方を少し取り入れるくらいが良い。
親が「自己肯定感の高い子どもに育てなきゃ!」と勝手に思いこんで、育児本やらブログやら読んで「こうしなきゃ!」とそのままやるのが問題…と私は考えるという話。