【酒話】ダイエット 食べてきれいな シルエット
僕の大好物は、ダイエット中の方には、とてもオススメの食材である。
なにも食べなければ、そりゃ体重は減っていくけれども、それは痩せているのではないことは、だれにも理解できると思う。
しかも、生きていくには、なにも食べないなんてことはできない。避けて通れないのであれば、受け入れて進むしかない。
どうせ食べるのなら、美味しくて、体に良いものを食べたい。
そこでオススメなのは……いや、もう少し引っ張ろう。
ところで、こんな小咄がある。
「山には、たくさんのキノコがあるけれど、毒キノコなのか、食べられるキノコなのか1発で見分ける方法がある」
「どうするんだ?」
「食べてみるのさ」
この小咄のように、なにが良いもので、なにがワルいものなのか、いまの時代は調べれば過去の研究データがあるので、分かるかもしれない。
だが、初めて食べた人はすごい。
これはキノコ以外にも言えることで、奇妙な姿形をしているものならば、なおさらである。
たとえば、キノコ類、タコ、貝類、ブロッコリー、うなぎ……
あっ、うなぎで思い出したが、昨日は、土用の丑の日だったな。
僕は、スーパーマーケットのお酒売り場に足を運んだ。
「うなぎに合う酒!」そんなキャッチコピーで、売り場の1番目立つ棚に並べられていたのが、「純米吟醸 臥龍梅(がりゅうばい)」である。
パッケージには、うなぎの絵も書かれている。
本当に、このお酒は、うなぎに合うのか?
そんな疑いの目を抱きながら、確かめてみることにした。
正しいとされていることこそ、疑ってかからなければ、未来はない。思考停止は退化の第一歩で、いつだって考える習慣を身につけるべきで。
だから、キャッチコピーを鵜呑みにしてはいけない。いやこの場合は、鰻呑み(うのみ)か。
自分の目で、舌で、確かめてみる。
結果。
最高! うなぎと日本酒は、よく合った。とても美味しかった。
うなぎは、ビタミンやミネラルをはじめ、とても栄養価が高い食材である。
脂がのっているイメージがあるかもしれないが、うなぎの油は、DHAやEPAと言われるもので、大根な演技を永遠流す深夜の通販番組で、サプリメントとして売っているくらいの、「体に良い油」と言われている。
DHAとは、「ドコサヘキサエン酸」のことで、
○獣神サンダーライガー
○ピーター・ファン・デン・ホーヘンバンド
と並んで、早口で言ったら気持ちいいフレーズ、ベスト3に挙げられる。
つまり、ダイエットをするならば、うなぎを食べるのがオススメである。
ただし、うなぎが美味しすぎて、鰻丼にすると、ご飯がよくすすむので、ご飯の食べすぎにはご注意である。
最後に、
大阪では、うなぎが上に乗っているだけではなく、ご飯とご飯の間にも入っている鰻丼のことを、マムシ丼と言う。
漢字では、「間蒸し丼」と書く。
間で蒸すことと、蛇のマムシとを掛けている。
やかましい。
なかなかのダジャレである。
でも、そんなダジャレが、うなぎが、大好きだ。
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