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【経営相談】そもそも経営戦略ってなに?
お疲れ様です!
財務顧問、財務コンサルタントとして活動している小野です。
本日も『経営相談で聞かれること』を共有していきます。
外部CFOとして活動しているため、
財務、会計などに限らず経営全般のご相談もよく社長から頂きます。
過去ご相談頂いたもののうち今回は1つを紹介します。
そもそも経営戦略ってなに?
昨日noteにまとめたこちらの記事もご覧ください。
経営戦略を定期的に見直してみましょう、という内容です。
こういった話を以前させていただいた時、
「経営戦略ってそもそもなんですか?」
「なんとなく分かっているけど、具体的にはよくわからない」
といった話をいただきました。
その時お伝えさせていただいた内容の一部をnoteさせていただきます。
ビジネス界の著名人による定義
ビジネス界で有名な方々の定義をみてみましょう。
まずはグロービズ経営大学院です。
社会人向けのビジネススクールとして大変有名ですね。
検索したところ下記の文章を見つけられました。
経営戦略とは「企業あるいは事業の目的を達成するために、持続的な競争優位を確立すべく設定された大局的な方針」とグロービス経営大学院では定義しています。
企業を成長・存続させるためには、企業が進むべき方向性を示す必要があります。その方向性を示す方針こそが「経営戦略」なのです。
こちらが経営戦略です。
経営戦略の策定プロセスとして、
経営理念・ビジョンを策定し、
外部分析を行って、
内部環境分析を行って、
戦略オプションの立案を行って、
戦略の選択(経営資源配分)を行って、
戦略を実行して、
戦略のレビューを行う、
という流れになるようです。
レビュー後は場合によってプロセスの頭からやり直していくこともあるそうです。
なるほどです。
あとは、かの有名なドラッカー先生の定義もみてみましょう。
経営戦略の定義について語っているものは見つけられなかったのですが
戦略について定義しているものがあったのでご紹介させていただきます。
『戦略とは顧客に価値を創造するユニークな方法に焦点をあてることで、競争優位を築くためのポジショニングである』
と述べられているそうです。
なるほどです。
分かったような、分からないような。
みなさんはいかがでしょうか。
やるべきことが具体的にイメージできますか?
明日から自分の会社で現場に落とし込みできそうですか?
私にはやっぱりまだ難しいように思います。
私が使っている『経営戦略』
有名な方がまとめた経営戦略は私には抽象的で現場で活用するには難しかったです。
私が分かったような分からないような、
という感じなので、
もし今の状態のまま伝えたら、
きっとコミュニケーションをとる経営者さんも経営幹部も従業員も、
もっと『分かったような、分からないような』という感じかもしれません。
なので私が現場で使う『経営戦略』はドラッカー先生のものでも、
グロービズ大学院先生のものでもありません。
たぶん中小零細企業の経営者さんが活用しやすいものになっていると思います。
つまり、現場レベルまで落とし込みやすいってことです。
経営戦略とは、
経営者がフォーマットと業態を決定すること、
と定義しています。
フォーマットと業態っていう別の言葉の定義も必要になりますね、
まとめます。
フォーマットとは、
生活者や消費者、法人クライアントなどの顧客が購買行動を起こす目的や条件、動機を時間軸や場所軸、シチュエーション、生活スタイルなどのカテゴリーに分け、
用途や品揃え、頻度や価格帯を分けて商品を扱うビジネスの種類のことです。
業態とは、
立地や店舗の大きさ、客席数、営業時間など顧客の利便性に主眼を置いた商品やサービスの提供の形で分類する考え方です。
語弊を恐れずシンプルにいうと、
フォーマットは、誰に、何を、提供するか、
業態は、どうやって提供するか、
を定義するもの、考えるものです。
例えば、
インスタグラムを使ったコンサルティングをしている会社があるとします。
この会社の経営戦略はどんなものが考えられるでしょうか?
0→1の起業したての方、
副業をこれからやりたいと思っているような方、
その集客手段としてインスタグラムを活用しようと考えているような方をターゲットとするなら、
きっと予算は限られるでしょうからマンツーマンのコンサルティングは損益が合わないかもしれません。
優秀な高給なコンサルタントをアサインすることは難しいでしょう。
月に数十件も担当を持たないといけないかもしれません。
そうであるならば、
例えばグループコンサルという形で数人から数十人集めた場で合同でコンサルティングをするとか、
研修ビジネスのような形にして学校みたいに数十人集めてやり方を教え実践するようなスクール形式にするのもアリかもしれません。
グループコンサルや研修スタイルにするとしたら生産性が高いため、
担当コンサルタントや研修講師にある程度優秀な方、高給な方をアサインできる可能性が出てきます。
逆に、やっぱりマンツーマンのコンサルがやりたい、となると生産性が低くなるため、
担当コンサルタントの質を下げる、
もう少し報酬の低い担当をつけたり、
コンサル内容を画一化してマニュアルをグルグル回す、
というのも考えられます。
色々なパターンが考えられますが、
経営戦略が決まってくると営業戦略や組織戦略も決まってきますね。
サービス提供方法の生産性が高く、
担当者にある程度高給を支払えるのであれば、
業界トップクラスの経験者をコンサルタントとして採用できるかもしれませんし、
内部から育てていって独立しないように高い報酬設定が必要かもしれません。
マンツーマンのコンサルティングサービスを提供したいと考え、
そのために画一化したコンサルティングサービスが必要となるなら、
その仕組みを作る人が必要になりますね。
そしてその仕組みを回せるぐらいの高すぎもせず低すぎもしない報酬の方を雇ってマニュアルをまわしていくような組織をつくらないといけないかもしれせん。
といった感じで、
誰に、何を、どのように、
という切り口で『経営戦略』という言葉を捉えると、
もっとイメージが具体化し、
実務で活用しやすくなると思います。
経営戦略のその先の機能戦略も明確になってきます。
自社がどのようなシチュエーションを担う経営戦略を採用しているか、
改めて自社のリソースから考えられるような、
自社にとってより有利な経営戦略はないか、
今の市場環境で自社と少し違うけどめちゃめちゃ儲かっている会社はどんな経営戦略を採用していて、
うちもそれを取り入れることができるのか、できないのか、
それらを検討し決定するのが経営戦略になります。
いかがでしょうか。
かなりいい線いっていませんか?
ぜひ活用してみてください。
税理士さんの経営戦略、
副業スクールの経営戦略、
営業代行の経営戦略、
アルミ製品製造会社の経営戦略、
など、
みなさんの会社で当てはまるものを考えてみてください。
まとめ
先ほどはインスタコンサルビジネスを例に挙げましたが、
好きな例は鮨です。
わたしが鮨が好きだからですw
鮨食べたいっていう消費者がいて、
その方の予算によって行く店変わりますよね。
1人1,000円から2,000円で済ませたいなら、スシローかな。
1人5,000円から1万円なら、鮨ざんまいかな。
1人3万円とか5万円なら、銀座久兵衛かな。
とか。
同じ鮨を扱ったビジネスでも対象とする顧客も提供する鮨の品質も、
提供方法も違います。
スシローが銀座久兵衛の形態でサービス提供し始めたら全く儲からないでしょうし、
銀座久兵衛があのスシローの赤いベンチみたいなソファと回転レールで鮨を届けたら客は離れると思います。
サンリオコラボもできないでしょう。
コーンマヨ軍艦も置けないですよね。
カニカママヨ軍艦も置けないですね、あれは美味しいですよね。
ということで、
経営戦略ってなにって思ったら、
有名な偉い先生の本で勉強するのももちろん良いですし、
それが正しく王道な気もしますが、
パッと理解したい、
現場レベルで使いたいとなったら、
私の活用している定義でちょっと考えてみてください。
スシローと銀座久兵衛なんていいですよね。
サイゼリヤとミシュラン1つ星のイタリアンの店、
とかでもいいかもしれません。
お好きな例えで検討してみてください。
本日は以上です。
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