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えんたーていなー
2016年1月11日 22:56
山田がたまたま立ち寄ったラーメン屋の大将は、約15年前、つまり中学生の頃に、彼がイジメていた同級生の竹原だった。 竹原の左手の甲には、痛々しい火傷の跡がいまも残っている。 山田は竹原に対して、特に苛立っていたわけではなかった。むしろ、いまこうして再会するまでは、竹原のことなど忘れていた。無関心。 だからこそ、竹原の作るラーメンを食べたくないなどとは思わなかった。不快にも思っていないから