道化を演じるのは誰だ

8月14日、東京の新型コロナ感染者数は前日が幻であったかのように300人を超えた。
少しは収まったと思われた拡大は収まるところを知らず、その規模を広めていく。

コロナは変質し、弱毒化したともいわれているが、5月の感染者と感染層が異なっていること・新型コロナに対する医療体制が変化していることからもその根拠は掴めない。

さて、現在第2波と呼ばれているこの感染者について。私の思う見解を、私的に、無責任に、無意味に述べたいと思う。

感染者数の増加を多くの人が確認しだしたのは、7月2日のことではないだろうか。
5月以降、東京で初めて新規感染者数が三桁に上った日だ。

この時、二つの意見があったように思う
・第2波が始まった
・検査数が増えているから問題ではない、これはやらせに近い

この二つの意見は今思うと両方正しい意見だった。
当初、私は検査数が順々に増えていることから、後者の意見を5月と比較しただけの断続的判断だと思っていたが、5月も観測されない市内感染が起きていたことを踏まえると、偶然網に感染者が引っかかったと表現してもいいのではないだろうか。

現在、沖縄県の医療体制は客観的に見て崩壊したように思える。濃厚接触者であっても無表情の場合はPCR検査を行わないなどの苦肉の策を立てているが、それは県として管理できる感染者数を超過している現状に過ぎない。

沖縄だけではない、多くの都道府県で感染者数が増加している。東京などの大都市では感染者が出続けていたが、地方都市では新規感染者が確認されない現状から連日のように新規感染者が確認されている。

簡潔に簡単に私の結論を述べるなら
「私たちは検査数の事実を無視して、感染者が増えているという情報を鵜呑みにし、外にでないべきだった」
7月に出てきた検査数に対する後者の意見を持った人がその意見を口にせず、拡散せず、気づいていない人が気づかないようにし、その人たちが外に出ようとするきっかけを作らなければ、こうした事態には至らなかったのではないだろうか。

これを読んで「GoTo」が悪いという人もいるかもしれない。しかし、各県の増加傾向を確認する限りにおいて、キャンペーン開始以前からの感染拡大は明確だ。
キャンペーンは褒められた策と言えないかもしれないが、キャンペーンが根本的原因であると決めつけるのはまだ早いのではないだろうか。

確かに、外出できるキャンペーンを提示することそのものに外出を呼びかける効果があることは否定できない。外に出ることを促進するキャンペーンが行われれば、私たちは大義名分をもって外に出るだろう。

しかし、検査数に目をつぶり、コロナがまた拡大しようとしていることだけに、政治家を含めた全員が目を向けていれば、この第二波は防ぐことができたかもしれない。

そんな事実が読み取れることに私たちは目を背けてはいけない。
誰かが、一部の事実だけを盛大に伝えることで、それを真に受けた人の行動を抑制していれば、こんな事態にはならなかった。
この1か月を振り返って、私はそう考察した。

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