コロナは『雑魚』←そんなことあるはずない

 東京都の新型コロナウイルス感染者が連日100人を超えていることについて

 東京都の出している検査数が緊急事態宣言時と比較して激増していることを上げ、実はそこまで流行ってないというアピールをしている人がいます。

 その情報をもとに、新型コロナウイルスは雑魚と判断をしている人がいます。

 まず、一つ目の大事なことです。緊急事態宣言時と今ではPCR検査をする条件が異なります。例えば、『37.5℃以上の高熱が4日以上』という項目は当初の基準にありましたが、5月7日に基準が更新されたことでPCR検査数は大幅に向上しています。新型コロナウイルスという未知に対しての判断基準はその時々によって異なります。いまだに確実視出来る明確な基準はありません。公式のデータも検査数の条件が異なれば、そこから読み取れる感染率もまた違う意味を持ちます。実際、東京都の検査数も5月7日を基準に10倍以上増えています。

参照 5月7日に掲載された、新型コロナウイルスの相談基準

https://www.mhlw.go.jp/content/000628620.pdf

   2月17日に掲載された、新型コロナウイルスの相談基準https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000596978.pdf


 二つ目の大事なことです。新型コロナウイルスは雑魚ではありません。もしも仮に雑魚だったとしても、強者という皮を被った、警戒に値する雑魚です。決して、侮っていい存在ではありません。

 新型コロナウイルスはその強さに関係なく、全世界に深刻な経済ダメージを与えた。この事実は変わりません。そこに政治的判断が間違っていたという後の評価がついても、未知に対する対処を行うだけでも困難であり、正誤を考えるのはさらに困難です。新型コロナウイルスが雑魚だからと集団免疫を得ようとしていた国が医療崩壊していた現状を忘れてはいけません。いまだに分かっていないことが多い未知を途中結果と症状から侮り、この世界がどう転ぶのは、私たちはまだ知りませんから。

未知というのは条件なしで警戒に値する強者であることを忘れてはいけない。私たちが直面しているのはそんなウイルスです。

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