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「探究力入試『Q』」奈良女子大学文学部探究入試の全貌
奈良女子大学文学部は、2021年度から「探究力入試『Q』」を導入しました。この入試は、受験生の探究心や思考力、表現力を多角的に評価することを目的としています。
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1. 探究力入試『Q』の概要
「探究力入試『Q』」は、受験生が高校で培った興味や関心、基礎知識を基に、大学で特定のテーマを深く探究する意欲と能力を評価する入試制度です。文学部では、以下の4つのテーマが設定されています。
ことばと人間の探究
社会と人間の探究
地域と環境の探究
ならの探究
受験生はこれらの中から一つのテーマを選択して出願します。選択したテーマにより、2年次から所属する学科や3年次からの履修コースが異なります。
2. 選考方法
選考は一次選考と二次選考の二段階で行われます。
一次選考:書類審査
提出書類:
調査書
テーマに関する志望理由書
テーマに関する志願者評価書(クラス担任や教科担任、顧問などによる)
これらの書類を総合的に評価し、一次選考の合否が決定されます。
二次選考:課題レポートと試験
課題レポート:一次選考合格者には、指定図書に基づくレポートなどの課題が提示され、指定期日までに提出が求められます。
試験内容:
指定図書に関する小論文(テーマによっては英語の題材を含む場合あり)
口述試験(提出した課題レポート等に関する質疑応答)
これらを総合的に評価し、最終的な合否が決定されます。
3. 入学前教育と入学後の探究活動
二次選考合格者には、スクーリングを含む入学前指導が行われます。入学後は、1年次前期に「探究入門」という授業が開講され、2年次以降は選択したテーマに応じた学科やコースに所属し、探究活動を継続します。
4. 求める学生像
各テーマごとに、以下のような学生が求められています。
ことばと人間の探究:ことばや表現活動に強い関心を持ち、論理的な文章表現力を磨く意欲のある人。
社会と人間の探究:社会的公正や多様な人々の共生に関心を持ち、学術的に探究したい人。
地域と環境の探究:地域課題や環境問題に多面的に取り組み、社会・地域貢献を目指す人。
ならの探究:奈良に強い興味を持ち、地域文化の発展や課題解決に貢献したい人。
これらのテーマに対する深い関心と探究心を持つ学生が歓迎されています。
5. 探究力入試『Q』の意義
この入試制度は、単に知識を問うのではなく、自ら問いを立て、それを解き明かす力を持つ学生を発掘することを目的としています。これにより、大学での学びを主体的に進め、将来的に社会で活躍できる人材の育成を目指しています。
まとめ
奈良女子大学文学部の「探究力入試『Q』」は、探究を重視した入試です。受験生の主体的な学びの姿勢を評価し、大学での深い探究活動への意欲を持つ学生を迎え入れるための革新的な入試制度と言えるでしょう。