【10分解説】高校の生物の先生はほぼ知らないであろう「超遺伝子」とは一体何者なのか解説【禁断のバイオ PART1】
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◆『超遺伝子』藤原晴彦
◇紹介書籍
こんばんは、和希です。
それでは本日もさっそく投稿の内容に入っていきましょう。
本日紹介していく書籍はコチラになります。
2023年5月30日に光文社さんから発行されました、
藤原晴彦先生の『超遺伝子(スーパージーン)』になります。
これが現在の遺伝学のフロンティアです。
◇紹介書籍概要
またこちら、本書の概要につきましては、
いつもと同じように下記の方に載せておきますので、
もし本書について気になった方がいましたら、
ぜひ下記の方をご覧いただければと思います。
◇本書を選んだ理由
そして、今回のこのパート1の投稿に本書を選んだ理由、
そちらになるんですが、それがこちらになります。
本書で紹介されている”ある研究”は、
一見すると人の役には立ちそうもない研究かもしれないが、
実はそのような研究も大切だということを、
研究に馴染みのない一般の方に知っておいてほしいから。
一般的に、私たちは”研究”という言葉を耳にすると、
白衣を着た研究者が、試験管の中に入っている液体をスポイトで汲み取り、
そして、それを顕微鏡で観察して…と言ったような場面を思い出すかと思います。
そうして、なにか新しい薬が出来上がり、病気が治り、助かる命が増えて…と、
そのように世間になにかしらの問題解決をもたらしてくれるものが、
”研究”だと思っている方が多いかと思います。
もちろん、そのような問題解決を目的とした研究も、
”研究”であることは疑いようのない事実なのですが、
一方で、ただただ知的探究を追い求めた”研究”というものがあるのも事実です。
それこそ、今回紹介する書籍で扱われている研究というのは、
アゲハチョウの擬態、つまり、モノマネについて探求した研究です。
はたから見たら、そんなことを研究して何になるんだと、
大変失礼ながらに思ってしまいますし、筆者の藤原先生自身も本書の中で、
と、自身の研究分野の実益性の有無について、悲観的に語られています。
確かに現実問題として、そもそも研究をする際には、
様々な検体や潤沢な設備、豊富な人材が必要なことから、
単純にお金がかかります。
そして、お金がかかるということは、成果を求められてしまいます。
その一連の流れが結果的に、
問題解決のための研究ファーストの考え方を生み出してしまい、
私たちの生活に利益をもたらさない、言い換えると、
”役に立ちそうもない知的探究目的の研究”は、
「なにやってんだ…」というような冷たい目で見られてしまいます。
ですが、これ皆さんに知っておいてほしいのですが、
”問題解決のための研究”というのは、
”役に立ちそうもない知的探究目的の研究”の応用で、
成り立っていることが多くあります。
なので、研究者間では、
この”問題解決のための研究”は”応用研究”と呼び、
一方で”役に立ちそうもない知的探究目的の研究”は”基礎研究”と呼ばれており、
この”応用研究”と”基礎研究”は持ちつ持たれつの関係であるため、
どちらが優れていてとか、また劣っていてとか、
優劣をつけれるものではないということです。
だからこそ、今回のこのパート1の投稿では、
その”役に立ちそうもない知的探究目的の研究”というものを紹介して、
皆さんにそのような研究に親しみを抱いてもらいたいと思いまして、
本書『超遺伝子』を選ばせていただきました。
◇今回の投稿の内容
そして、今回のこのパート1の投稿で紹介していく内容といいますのが、
本書のタイトルにもその名前を連ねている、
「超遺伝子」について、コイツは一体全体何者なのかを、
本書の内容を参照しながら解説していこうと思います。
とはいえ、本書の内容はかなり専門的な理系の内容でしたので、
もしかしたら、私の理解が及ばずに間違えている箇所があるかもしれませんが、
そこはガチガチ文系脳の私の努力賞に免じて許してやってください←
それでは、
日常生活には一切役に立たないであろう「超遺伝子」について、
一緒に自身のDNAに刻み込むレベルで学んでいきましょう。
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