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全ての「エンターテイメント」は「思い出」と直結する。

高校の頃の部活帰り。名鉄電車の中のつり革の広告で彼女を見つけてから、AKB48のファンになるまでそう時間はかからなかった。

僕が一番最初に、芸能人で"ファン"になったのは間違いなく彼女だ。

“あっちゃん”は、僕の青春である。

僕の高校時代はまさに「AKBの全盛期」。今思えば、かなりのお金と時間をAKBに消費していたと思う。

そして、沢山の"思い出"を貰った。

僕の十代の頃の"青春の1ページ"に、「AKB48」と「前田敦子」は強く刻み込まれている。

今でも、部屋のタンスの引き出しに眠っているAKBのCDやMVをたまに再生しては思い出すのは、

クラスメイトと馬鹿やった事や部活動に熱中していた日々。

そして、「俺、俳優デビューして“あっちゃん”と結婚するからな!」と言う、友人たちへのふざけた宣言。

"あの時、観た映画。"

"あの頃、夢中で観ていたドラマ。"

"毎日のように聴いていた、あの曲。"

僕らはこんな風に「作品」と「思い出」を掛け合わせる事によって、エンタメを"自分事"として捉えているのかもしれない。

即ち、エンターテイメントとは"思い出"を作る事だ。

その人の「楽しかった日」も「辛かった日」も。全て、懐かしい時間にしてくれるモノだ。

だから、"エンタメって良いなぁ"と思う。

昨日、僕が行った『鬼太郎茶屋』の場合だと「ゲゲゲの鬼太郎」×「深大寺の境内巡り」がエンタメとして成立している。

だから『鬼太郎茶屋』のお土産売り場で作品を買えば、それが楽しい時間(観光)を思い出す装置になるよね。

そんな思い出の積み重ねこそが、その人の"人生"。

広い意味で、

「エンターテイメント」には「その人の人生をデザインする」と言う役割がある。

本を読まなくても。映画やドラマを観なくても。音楽を聴かなくても。観光なんかしなくても。

生命活動はできる。

だけど、それらが無かったらきっと人生はもっと空っぽで虚しいモノになる。

そう考えると、やっぱりエンタメって人間にとって結構重要な役割を果たしてるよね。

ああ…。

思えば、僕も『仮面ライダー』と言うエンタメがあったから「仮面ライダーになりたい!」と強く思って、芸能界を目指し上京したんだなぁ。

僕の人生も『仮面ライダー』と言うエンターテイメントによって、デザインされていたのだな。と、気づいた今日この頃でした。

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