見出し画像

-どこにいてもみんな同じ空の下-

2024, 8月 
🇸🇬→🇲🇾→🇹🇭→🇻🇳を19歳が身一つでバックパック背負って一人旅しながら感じた学びをシェアしました。
きっとこの先の人生で役立つ価値観を整理してみたので、読んでいただけたら幸いです🙂‍↕️




Chapter 1 ‐経験の種を撒く‐

 何をはじめるにしても “きっかけ” がある。自分が

この旅のきっかけをもらったのは紛れもなく冬季ニセ

コインターンでのある印象的な出会いだ。ニセコ価格

の高級温泉に浸かりながら、たいきさんの世界一周エ

ピソードに目を丸くして聞いたあの日を振り返る。

 興しろかった、説得力があり猛烈に胸が躍ったの

だ。“これだ”。きっかけというコンパスがこの夏のゴ

ールを示した瞬間だった。
 
 ところで、ここに行き着くまでに数えきれない “き

っかけ” を踏んでいて、それはふと、Ed Sheeranの

楽曲を友達におすすめしてもらって聴いた高校一年生

の自分にまで遡る。経緯を細かく触れるつもりはない

が、これが英語学習の起点となり、気が付けばニセコ

でラグジュアリーホテルのベルスタッフをやっていた

という感じだ。そしてここでもまた “きっかけ” をい

ただいた。

そう、この身を通して得た知見や経験はいつかどこか

で芽が出て花が咲き、

それらすべてが連鎖的に共鳴し、自分という “ひと

り” をゆっくりと確立していくのではないだろうか。

「経験に無駄という概念はないのではないだろうか。」


Chapter 2 ‐踏み出す勇気-

 赤裸々にあの日の感情を明かすとしよう。

 怖かった。心が座らなかったのだ。なんせ何もかも

が初めて、不安との戦いで明日の訪れが本当に恐ろし

かった。最も、「独り」という不安が物凄く大きかっ

たのだ。(一人旅だというのに元も子もないが。)

 出国当日、いつも泣かないばあちゃんが泣いた。長

期間会えない寂しさからくる涙だったのか、僕にもう

会えないかもしれないという涙だったのかはわからな

いが、あの日の精神状態の僕は後者をよぎらせた。し

かしこの正直すぎるほど情けない感情たちが苦しいほ

どに理解できた。なぜならあの日までの自分は‘’保守

的‘’そのものであったからだ。年月を掛けて確立され

ていった“安全圏”(身の回り)からの脱却を何よりも

恐れていたのだ。

 実を言うとわかっていた、以前からすべて見越して

いたのだ。前日の精神状態、“独り”海外への不安、な

にからなにまで。ただそんな小心者の自分を変えたか

った、視野を広げて世界に挑戦したかった、そのため

にお金を貯めた。五か月間貯め続けた。努力したの

だ。しかしどうだろう、働いていた時に想像していた

ワクワクは真っ黒な不安に覆い隠されていた。

「九十パーセントの勇気と十パーセントの努力」

この身を通して深く実感させられた。


Chapter 3 -つながる出会いの道しるべ‐



「ケビン🇨🇳とフェレックス🇨🇦とのシンガポールでの

出会い」「アリシャ🇲🇾と彼女の素敵なご両親とのマ

レーシアでの出会い」「チェンマイで再開したリュウ

🇨🇳」「スー🇨🇳と過ごしたバンコク」「ダナンで出会

ったマービン🇩🇪」「ハノイで出会ったジェイコブ🇲🇾

とミック🇦🇺」「ハロン湾でのアビシェック🇮🇳と、デ

ュエンさん🇻🇳と彼の娘さん」そのほかたくさんの一

期一会があった。

    ありがたいことに自分はどこの国どの地域に足を運

んでも色んな出会いに恵まれ、まるで灯火のように行

く先々を明るく照らしてくれているようだった。
 
 自力ってなんだろう。身ひとつ投げ出してみると、

「待ってました!!」と言わんばかりに、運命に定めら

れたような出会いがやってくることもある。
 
「どこにいてもみんな同じ空の下」ふと母からの言葉

を思い出す。


Chapter 4 -時の経過に置いて行かれぬように-


 “安全圏。心地の良い場所。” そのような環境とは

打って変わって新しい土地、新しい出会い、新しい体

験に揉まれながら日々考え続けたこと、

 「今をどう生きようか」。
 
 こんなにも毎日が安定しない一ヶ月を今までに経験

しただろうか。その土地で出会った居心地のよい仲間

たちを置いて、また違う土地へと歩みだす。そしてま

たその土地でも新しい仲間たちと出会う。旅はそんな

一期一会と、名残惜しい別れの繰り返し。しかし、こ

こで寂しさに呑まれて先に進むのを躊躇してはいられ

ない。「今日も今を大切に生きよう」ずっと欲しかっ

たけど安定の中にいては真に体得できなかったこの感

覚こそ、この旅で確立された新しい価値観と言える。
 
 今あるものが未来にもあるとは限らず、今この現状

が永遠と続くとも限らない、むしろ声を大にして

「ない」と断言できる。だからこそ行動するタイミン

グを見計らっているうちに自信を無くして後ろ向きに

なるよりもやってみる。だからこそ今を生きているの

ではないだろうか。


Chapter 5 -愛するということ-

 
 健全な優しさ、それは偽りのない愛。ここでいう愛

とは恋愛ではなく“人間愛”。 
 
 「愛と争い」これらの言葉の間には常に大きな仕切

りがあって、磁石のS極とN極のように引き寄せ合わ

ない場所にある。自分のまだ見ぬ世界のどこかでは生

きるために奪い、生き残るために奪われぬよう生きて

いる事実があることは知っている。実際、タイでは物

乞いが路上に座り込みお金をせびっていて、現地人は

彼らに食べ物を買い与えていた。しかし、そこには直

接的な奪い合いなどはなく、人と人が生活を支えあっ

ている実状を目にした。ほほえみの国と言われている

タイ、自分自身の検分としては、そこは人情の国

であるように感じた。
 
 また、マレーシアに訪れた際に二日間クアラルンプ

ールを案内してくれたアリシャご家族はまさに

寛仁大度の振る舞いで、遠い国からノコノコと尋ね

てきたたったひとりの日本人を温かく迎え入れてくれ

た。
 
 愛するということは、他人に無償の施しを与えると

いうこと。そしていただいた愛はこの先の自分の人生

で出会う誰かに返していく必要がある。

考え方が一歩大人に近づけたんだと思う。


最終目的地ハロン湾のsunsetは最高だったぁ😆

いいなと思ったら応援しよう!