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京都の野外彫刻 フィールドワーク36

『龍馬とお龍,愛の旅路』

2011年  共同制作

小林茂夫 監修

設置場所 : 伏見区西柳町(三十石船乗船所対岸)

 龍馬ゆかりの寺田屋が濠川の対岸にある。この付近の寺田屋浜から,お龍とともに九州の霧島に旅立ったと言われている。今は季節限定で濠川を周遊する十石船が観光船として運行されている。筆者が訪れたのは1月で,観光船は運行されておらず,人気もなくひっそりとした様子であった。
 この像は碑文によれば,大学の先生の監修のもと美術専攻の学生が共同で制作したものらしい。寄り添う龍馬とお龍の立ち姿がともに若々しく,顔のつくりも何だか現在の凛々しい青年のようだ。近くの京阪中書島改札口に有名な龍馬の写真パネルが展示されていたが,見比べると面白い。
 寺田屋にも小さな龍馬の像があるが,今回は閉門されていて見ることができなかった。またの機会にしたい。

京阪中書島 改札口展示パネル