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京都の野外彫刻 フィールドワーク78

『時に背いて』

1998年  橋本 典子

橋本 典子   (1965 - 二科展特選受賞)

設置場所 :  山科駅前公園近く

 山科駅前地区の再開発事業の一環として,駅前周辺にモニュメントと彫刻が設置された。この作品もその一つ。黒い石の台座に先の鋭角な柱が立ちあがり,その上に雲のように波うつ物体が乗っている。あるいは,雲の形から光が地上に降り注ぐようにも見える。波うつ形とくし形支柱の組み合わせが面白い。金属の幾何学的な形だが波の形と傾きのある支柱により,いきいきとした動きの感じる作品だ。
 「山科駅前のモニュメント・彫刻」(京都市建設局都市整備部拠点整備課,京都市印刷物)によると『繰り返す波は生命力のイメージ』『それを支える台は複数にして地球,自然環境,人間を表わし,力強い命を表現』した作品らしい。