京都の野外彫刻 フィールドワーク 22
『牛若丸弁慶像』
1961年 岡本 庄三(面屋 庄三)
設置場所 : 五条大橋西側
童謡「牛若丸」でよく知られる牛若丸(源義経)と武蔵坊弁慶の出会いの場面の石彫作品。リアルな表現ではなく,御所人形の様式で表現されている。牛若丸だけでなく,弁慶もふっくらとした子どもの顔,小さな手,丸みのある三等身像。見上げる弁慶の視線の先に牛若丸を配置する構図が面白い。なぜか二体ともほとんど裸体だ。(御所人形ではよくみられるが)
作者の岡本庄三は,新制作会員の彫刻家であり,京都の人形師面屋13世でもある。これは,京人形師としての作品。