野外彫刻フィールドワーク in 札幌④
大通公園の端,札幌市資料館を背にして佐藤忠良の作品が置かれてている。像の周辺にはバラが植えられ美しく整備されていた。出会った当日もボランティアと思われる方々が数人整備をされていた。この作品の設置場所について佐藤忠良が「札幌で育てられた私が,こんな良い所に作品を置かせてもらえ,大変嬉しい」と語った,と作品の近くに書かれた解説にあった。札幌市資料館(旧札幌控訴院庁舎)は、大正15年(1926年)に札幌控訴院として建てられた建物で,裁判所の移転に伴い、昭和48年(1973年)11月3日、札幌市資料館として開館した。2020年に国の重要文化財に指定されている。札幌市内の観光スポットのひとつだ。
開放的な公園の空間,周囲のバラの庭,背景に歴史的な建造物など,この若い女性の颯爽とした姿がとても似合っていてる。すらっとした片足を少し前に出し,細い両腕を腰にあて,左に向けた首へとS字に流れような全体のフォルムが美しい。ブロンズに注がれた陽の反射がより一層若い女性を引き立てていた。
【題 名】『若い女の像』
【作 者】佐藤 忠良(1912~2011)
【設置年】1984年