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野外彫刻フィールドワーク in 札幌⑧

大通公園とすすきのの間に狸小路商店街がある。この商店街の歴史は古く,明治初期からはじまる。西2丁目・3丁目の商店からはじまり現在では1丁目から7丁目まで約900mも続く商店街として賑わっている。札幌ではこの狸小路にあるホテルに滞在した。商店街の広い通りや長いアーケード,飲み屋や飲食,衣服,雑貨など多彩なお店がある。規模の大きさや賑わいに驚かされる。
この狸小路商店街の長い通りの途中にこの作品が設置されていた。題名は『PONSA』,作者は流政之だ。流氏の作品にはこのようなユーモラスな題名の作品がある。狸小路にちなんで狸がモチーフになっている作品だ。大きな球体のおなかや尻尾,くるくるとした眼が愛らしい。鏡のように磨かれた石面や残された鑿あとなどに流政之の特徴がある。右手にはトランクのような鞄を携えている。何がはいっているのだろうか。
【題 名】『PONSA』
【制作者】 流 政之
【設置年】 1986年