野外彫刻フィールドワーク in 札幌⑪
北海道立近代美術館は1977年に開館した。当館のガイドには北海道の美術,日本近代の美術,エコール・ド・パリ,ガラス工芸,現代の美術の5つを収集しコレクションを形成しているとあった。彫刻には直接の記載がなかったがこの館の野外彫刻作品群は興味深い。本郷新の「嵐の中の母子像」や新宮晋の「風の対話」など8点ほどが美術館正面の前庭に設置されている。また,館内にも安田侃の「天秘」など4点の作品がフリースペースに設置されている。2Fのロビーは開放的なガラス窓になっていて,前庭に設置された彫刻作品が一望できる。
ロビーの端に置かれている安田侃の作品「天秘」に,窓からの光で影が床にできていたり,形がガラスに映りこんで見える。差し込む光の変化とともに作品の見え方も変わっていく。展示の仕方が面白い。