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VIDEOGRAPHERS TOKYO 2024に参加!
先日開催されたVIDEOGRAPHERS TOKYO 2024に参加してきました!
予定が合わず、2日目の最後の1時間だけの参加となりましたが、それでも、大変有意義な時間となりました。普段お世話になっている方ともご挨拶させていただくことができ、有り難いことでした!
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イベント終了間際の会場に駆け込み、ざっくり展示を一周し、知り合いに挨拶をして、時間切れかな、、と思っていると、これから始まるセッションが。これは!と、参加することに。
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こちらの「撮影監督サミット」セッションに参加することに。恥ずかしながら、撮影監督の定義もよく分からず、DOPという言葉も知らず、、、の状況でしたが、このセッション、参加して本当に良かったです。
先週、長野でプロモーション映像を撮影してきた自分からすると、目から鱗が落ちまくりでした。ざっくりとしたメモになってしまいますが、下記に内容をまとめています。
Vookschoolでもお世話になっている曽根先生がファシリテーターとして河津先生、上野先生、今村先生の話を引き出すというセッション。
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まずは河津太郎先生(写真右奥)。
河津先生のお話のポイントはこんな感じだったと思います。
・直感的に動くことが大切。
・撮影監督は基本的に監督のために働く。
・何世代も前から脈々とつながっている技術・文化がある。
・自分が行ってきたリファレンスと自分が撮る作品がリンクすることがある。
・マニュアルがあってはつまらない。マニュアルに従ってもつまらない。
・長い期間の撮影と短期間の撮影は使う「筋肉」が違う。同時並行すると、タフな仕事になる。ミュージックビデオはまた別の筋肉を使う。
・映像の領域はボーダレスなもの。撮影だけ、照明だけ、ということはない。
・大きな作品になればなるほど関わる人が増えることは忘れてはいけない。
・撮影の指揮をとる自分の判断で関わるスタッフ全てに影響が出る。
・大きな作品になると「政治的な問題」どうしても出てくる。
・映像業界のギャラは20年変わっていない。大きな問題。
・世代間の断絶がある。
・最近の子供たちの縦映像がすごい。
・スマホで映像の素振りができる時代。現代の子たちは感覚でできてしまう。
撮影経験がまだまだ少ない自分にとっても大変参考になる、そして、大きな作品に多く関わってこられたからこその知見、大変勉強になりました。そして、この場で河津先生が、映画「キングダム」、Mr.Children「くるみ」のPVの撮影監督等、錚々たる作品に大きく関わっておられると知り、最前列でお話を聞くことができて感動でした!
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続いて、上野千蔵先生。
先述の河津先生のアシスタントを経て、独立されたそうです。上野先生のお話のポイントは、
・リファレンスはあまり見ないこと。
・直感は何よりも大事。
・「匂いのする」映像のジャンルに力を入れている。
・旅や山に行ったりして、リアルなものを見ることを大事にしている。
・日常生活から得られるものはたくさんある。
・綺麗だと感じるものは、ブラジルであっても、ヨーロッパであっても、それは世界共通。
・絵コンテはあまり見ない。綺麗な絵を撮ることに集中している。
・照明とカメラは分離しているものと思っていたが、DOPという概念があると知って憧れるようになり、自分もそうなった。
・映像の世界は信頼関係で成り立つ。この子いいな、みたいな、人にいいご縁が繋がって一緒に仕事をしたり、他の人に紹介したり。
・音質が悪いせいで、映像まで悪く見えてしまう。どの要素も質が大事。
・映像を撮るときに、絶対の答えはない。あれをしてはダメ、これをしてはダメじゃなくて、色々試してみて答えを作ることが大事。
・自分の中で正しいと思うことは、チャレンジするべき。失敗したらまたチャレンジすればいい。
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そして最後は今村圭佑先生。宇多田ヒカルさんのミュージックビデオや、映画「四月になれば彼女は」の撮影監督。もうここまで来ると登壇されている先生方が、すごい人たち過ぎて感覚がおかしくなってきますね。
今村先生からは、下記のことが大切なこととしてあげられました。
・学生時代の蓄積がインスピレーションに繋がる。図書館にはよく通った。
・カメラマンが、撮影以外のことを考えるのはマストになってきている。
・撮影現場での定数(変えられないもの、例えば太陽の光の加減)と変数(こちらで変えられるもの)を分けて考えることが大事。
・絞りを決めてからライティングを決めるようにしている。
・離島の小学生たちに映像体験してもらっている。子どもたちは固定概念に縛られない撮り方、動きをするのでこちらも勉強になることがある。
今回のような映像関係のセッションに参加するのは初めてでしたが、こんな話が無料で聞けていいのか?と思うくらい、自分の中にインプットができました。あとはここでインプットしたことを活かしてどんどん現場で撮影するのみです。
そして何より、ここまで素敵なお話を登壇者から引き出されていた、ファシリテーターの曽根先生がめちゃくちゃかっこよかったです。
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7月9日(火)、10日(水)の2日間で開催されたこちらのイベント。私は最後の1時間だけの参加となってしまいましたが、それでも、大変多くのことを勉強させていただきました。次回の開催が楽しみです!!
今回のイベントで個人的に気になったのが、イベントの構造はどうなってるのか?お金の流れや仕組みはどうなっているのか?ということです。一参加者としては大変楽しかったのですが、このイベントを主催するまでの準備や、参加者に見えない部分はどうなっているのか、とても気になりました。一つ一つのコンテンツだけではなく、イベント全体の運営や管理についても知りたいと思ったことでした!
今回のイベントを主催しているのは日本最大級の動画編集・映像制作Tipsサイトを運営されているVookさんです。「映像クリエイターを無敵に。」というビジョンで、映像制作に関する情報やイベントのプラットフォームを担う事業をされています。映像クリエイターになりたい人向けのスクールである「Vookschool」も運営されていて、私もこの4月まで在籍させていただいておりました!
さて、簡単ではありますが、VIDEOGRAPHERS TOKYO 2024(私が参加したのは極々一部のみ)の私の感想でございました!
ここまで読んでいただきありがとうございました!ではまた!
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