さて、近年は「ビートルズ'66 彼らが「アイドル」を辞めた年」という本を上梓している音楽ジャーナリストで作家・詩人のスティーブ・ターナーは、次のようなことを書いています。
ここでターナーがあげた指摘は、お笑いによる福音宣教は難しいが、不可能とは言えないというものでした。
この邦訳が出版された10年後に、上馬さんはSNS伝道をはじめられています。
上馬さんは、お笑いによる福音宣教に成功した稀有なケースの1つといえるでしょう。
上馬さんのツイートは、「今日は何の日」「聖書雑紹介」「大喜利」など、実に多様で幅広く、どれもやさしいウィットとユーモアに富んだものが基調となっています。
その中で、ふざけ担当の方のはじけかたはある意味で天才といっていいのではないかと思います。
また、まじめ担当の方とふざけ担当の方の境界線が曖昧に感じられることもあります。
まじめとふざけの一致と調和、そのバランス感覚を支えているのは、聖書全体に貫かれる神の愛だと感じています。
ところで、クリスチャンでもある長谷川町子さんの師匠としても知られる田川水泡さんの「人生おもしろ説法」(日本キリスト教団出版局、1988年)のまえがきに、こんなどきっとすることがのっけから書かれていました。
しかし、水泡は続けてこう結んでいます。
こうして水泡は、神様の心を心配しながら結局ユーモア伝道にトライしているわけですが、上馬さんも、守るべきところはきちんと押さえて攻めている印象を受けます。
綱渡りで。
つづきます(※一部敬称略いたしました)