043_20231221_とあるおっさんのVRMMO活動記
基本情報
椎名ほわほわ 原作、六堂秀哉 作画の冒険ファンタジー漫画
小説が原作
原作小説は、サイト「小説家になろう」から2013年開始
2014年から、アルファポリスにて書籍化
イラストはヤマーダ氏
既刊28巻
2014年6月からはアルファポリスのWebサイト上で連載
単行本は、アルファポリスCOMICSから既刊11巻
受賞歴
原作小説が「第6回アルファポリスファンタジー小説大賞」読者賞受賞作(ただし「小説家になろう」連載時)
メディア展開
アニメ化、2023年10月3日からBS11等で配信
大まかな紹介
――ワンモア・フリーライフ・オンライン。
それは、「もう一つの人生」と言われるほどに、リアルな体験のできるVRMMO。
おっさん会社員である 田中大地は、
アースという名前でこのゲームをプレイしていた。
戦闘などで活躍して目立たないように、
あえて不遇とされているスキルを中心に取得するアース。
おいしい料理作りや、自分専用の武器の製作、
たったひとりで高難易度のダンジョンに挑むなど、
独自のプレイスタイルで「もう一つの人生」を楽しんでいく。
しかしそんなアースの遊び方は、逆に注目を集めてしまうことに――!?
冴えないおっさん、
VRMMOファンタジーで今日も我が道を行く!
導入
38歳のおっさん、田中大地が「当日発売のVRMMORPG:ワンモア・フリーライフ・オンライン」にログインするところから始まる
日に2〜3時間しかログインできないからソロプレイを狙う
スキルは10個から選べるが、不遇スキル6個を選ぶ
名前は「アース」
ログインした途端、街でからまれる
「弓とかクズだろ!やめちまえ!」と煽られるが無視
訓練場でスキルのレベルを上げる
LV.5、そろそろ最弱モンスターくらい倒せそうだし、フィールドに出よう
フィールドに出てくと、初日なので激混みだった
ミリーという白魔道士っぽい冒険者に出会い、フレ登録する
1日は5時間周期で周り、もうすでに一日過ぎていた
夜はモンスターが変化する
とりあえず、薬草集めをしとく
薬草は鑑定が必要で、取ったとこでは何かわからない
鑑定すると「窒息草」という、使えば即死なものも
調合のスキルを持ってるので、ポーション作ってみる
一回制作すると、一括制作といって大量に作れるようになる
と、ここで一日目ログアウト
次の日、人の少ないエリアで、モンスターの狩りを行ってみる
ラビットホーンという敵を相手にするも「気づいていない」のに「後ろから狙って避けられる」
襲いかかってきたので、一度矢を当てた後、格闘スキルで蹴り二発で倒す
モンスターを倒した一部始終を観て、ゲラゲラ笑ってるヤツに出会う
ツヴァイと名乗ったその戦士とフレ登録する
ミリーに言われて見に来たらしい
モンスターを多くたおしたが「先制攻撃なのに弓矢を交わされる」ことに疑問を持つ
「殺気」のようなものを感じ取れるスキルが敵側にあるのではないか?と疑う
役立たずと言われた「隠蔽スキル」を使ってみると当たる
「進むべき道が見えた気がする…」
不遇スキルと不遇武器の組み合わせで強力な攻撃ができる…ことが在る?
感想
まーた「良いな!と思う出会いが在った頃には、もう有名作」って展開かよ…
とはいえ、ちょーど「アニメ放送中」とは
むしろ、だからこそ自分の目に入ったのだろうけれど…
完全にマンガ・レイトマジョリティである
「知られていない、しかし良いマンガをレビューしてお届けしたい」のに、普通の人より遅いのは不本意w
「ギャグ漫画or児童向けマンガ」っぽい画風に、設定や情念がかなり乗った内容を盛ってあると感じ、最初は強烈な違和感だった
ゲームシステムの話や、不遇職等の話、諍いや国の興亡、みたいな理屈っぽくシリアスな話に思えた
おっさんがゲームインする話…なので「防振り」みたいに「少女たちの可愛さを全面に」って作品でもないのに
しかし、その「キャラデザの設定」が、この作品の運命を決めた…のではないかな?と思う
詳しくは「小説の挿絵の人とそのノリを決めた時」だとは思うが…
とっつきやすく皆が手に取れる絵柄で、かつ理屈っぽい話もある程度読める
おそらく長寿マンガになるのにも一躍買ってそう
「38歳のおっさん」が主人公なのが、親近感や勇気、すなわち「好感」があった
「VRMMO」という「もうすぐだけどびみょーにまだ来てない未来」に対して、設定やゲーム設計に色々工夫してる感じがする
これは小説に対する評価になるけれど
まずは「フルダイブ環境」の設定
味覚、痛覚、嗅覚を刺激できるヘルメット型で、いつでも脱げる
設定的には、フルダイブのステレオタイプになりつつあるSSOのナーヴギアぽくして説明いらずにしてる、と推測
そして「舞台に成るVRMMOというゲーム」の設計
ジョブによる有利不利、そこから不人気職があり、制作評価で
そして、社会があり通念があり、経済があり需給があり、ので人間関係もある程度大事にする、とか
また「運営の気まぐれ次第で良くも悪くも転ぶ」という、オープンワールド系ゲームの真理を突いてる…のは穿った見方か
言うても「NPCと感情的な会話出来すぎ」な気がするから、SF的にはガバガバファンタジーやけどもw
ともすれば「軽くなりがちのストーリーライン」を、制約の工夫でなんとかしている
MMOプレイヤーは「死んでも復活可能」「ゲーム自体やり直せる」ので、命の軽くかつシリアスな展開を作りにくい
そこを「NPCも時間が流れるし死ぬと生き返れない」「人語を理解し学習出来るAI積んだ特殊NPCが居る」などの制約で、取り返しのつかない要素を作り、ドラマを持たせている
絵とギャグパートで健全さを維持しつつ、設定(仕組み)で薄っぺらになりがちのストーリーに重さを持たせている
とにかく「読みやすい」ので、一気によめた
序盤は考えることもなく、ひたらすらライトに
数巻進んだ後は、ストーリー性で先が気になって
「どのように終わるのか」が気になるので、最後まで追いたい作品
原作小説が、ではあるが…この性質の作品なら「いくらでも続けられる」「いつでも終われる」という性格
それだけに「最後どこでピリオドを打つのか」が気になる
ので!最後まで追いたい
総評
ひたすら「読みやすいマンガ」を読みたい人におすすめ
Easyなだけでなく設定やストーリーもちゃんと在るものを
結末が気になるので、最後までウォッチしたい作品
最後までお読みくださり、ありがとうございます!
1mmくらい「ええな」と思って頂けましたら、サポートをお願いします。
(この原稿を使ってるYouTubeチャンネルの活動費に当てます。)