スコアを5打縮める為のフットゴルフマネジメント ~はじめに~
~はじめに~
本記事をご覧頂きありがとうございます。
本記事は、今年の10月に栃木県のセブンハンドレッドクラブで行われる「FIFG FOOTGOLF WORLD CUP 2020」で日本人選手が活躍することを願って寄稿するシリーズ連載の第一段です。
ここでは、ジャパンオープン初出場時27位だった私が二年でトップ10入りの常連となり、日本代表に選ばれるまでになった自身の経験を元に、フットゴルフの上達メソッドを紹介していこうと思っています。本稿を機に、日本人フットゴルファーの間で様々な議論が活発化し、日本フットゴルフ界のレベルが更なる高みへと進んでいくことを願っています。
ちなみに、この記事をご覧の皆様の中には、「自分はサッカーが下手だから日本代表になるのは難しい」と思う方もいらっしゃると思います。
しかしながら、安心してください。私も決してサッカーがうまかったわけではありません。幼稚園から大学までサッカーは続けていたものの、恥ずかしながら、人生で一度もレギュラーになったことはないレベルです。更に恥を忍んで言うならば、全国大会に繋がる大会には一度も出場したことはありません。高校のときはベンチにも入れませんでした。また、闘病を機に著しく筋力が落ちた為、現役時代のキック力やコントロールは未だに取り戻せていません(詳細は以下記事をご一読ください)。
それでも私は、フットゴルフの日本代表に選ばれることができたのです。
では、なぜ私は、フットゴルフの日本代表に選ばれ、モロッコで行われた第三回フットゴルフワールドカップに出場するほどの成績を出すことができたのか。それはズバリ、ゴルフのコースマネジメントの知識があったからだと思っています。
~マネジメントとは~
フットゴルフは、サッカーボールを蹴ってプレーする為、サッカーの技術が大事だと思われがちです。もちろん、誰よりも遠くに飛ばすキック力や、狙ったところにボールを蹴る技術は必要です。パー4の場合、1打で届く距離にカップがあることはまずありませんから、1打目をできる限り遠くに飛ばし、できるだけカップに近い位置から2打目のアプローチをするのがベストの攻略法になるのは間違いありません。しかし、ロングキックの正確性や飛距離に加え、得意なアプローチの距離など、選手の能力に応じた副次的な要素が加わっていくと、必ずしも1打目を遠くに飛ばすことがベストとは言い切れなくなってくるのです。しかも、ゴルフ場には様々なハザードやアンジュレーションが待ち構えていますから、確率の低いキックを使って飛ばす方向を間違えたり、飛ばさなくても良いホールでおもいっきり蹴ってミスを重ねたりといったことを繰り返しては、スコアはまとまりません。だから、マネジメントが必要なのです。ここで言うマネジメントとは、自分が持っている数ある技術の中で、適切なタイミングで的確な技術を選択し、迷いなくプレーすることを意味します。
サッカーでも、ドリブルをする必要のないところでシザースフェイントを入れたりすると、ベンチから監督の怒号が飛んできますよね?これと同じことです。
フットゴルフをプレーしたい、良いスコアで回りたいとお考えの方は、是非ともこのマネジメントを覚えていってもらいたいと思います。特に、ゴルフのマネジメントを覚えることが、フットゴルフの競技の世界に足を踏み入れる一番の近道です。
次回からは、マネジメントの考え方や使い方、準備の仕方等を一つ一つ丁寧に説明していきたいと思います。次回の更新をご期待ください。