介護のはじめの一歩 #02
介護には、いったいどれくらいのお金がかかるんだろう…
心配になるところですよね?
■介護にかかる費用の平均額
まず、下記の調査結果をご紹介します。
・一時的な費用の合計は、69万円
・月額では、7.8万円
生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査」平成30年度より抜粋
https://www.jili.or.jp/research/report/zenkokujittai.html
はい、このような結果がございます。
しかしながら、こちら、内訳をよ〜く見ていただきますと、非常に幅が広いことがお分かりになるかと思います。
平均すると前述の通りとなるのですが、実際のところはピンキリなのです。
なので、こちらの平均値を参考にしていただきつつも、「どれくらいかかるか」というより「どれくらいかけられるか」と考えていただくと良いのではないかと思います。
■親御さんの介護にかかる費用は親御さんご自身の資産から
そして、「自分の介護にかかる費用は自分の資産から捻出する」
基本的にはこのように考えていただきたいと思っています。
私たちにも老後は訪れますし、私たちの老後は今以上に平均寿命が延びていくことが予想されます。とすると、私たち自身の備えもしておく必要があるのですよね。
また、これは最初が肝心です。
介護にかかる期間は平均して「4年7ヶ月」というデータがございますが、これまたピンキリです。なかなか見通しが立てられるものではなく、思っていた以上に長期に渡ることも十分に考えられます。
そうすると、最初は(親御さんの介護費用を負担して)良くても、段々と厳しい負担となってのし掛かることが起こり得るのです。
お金の問題は大変シビアです。相続問題を見ても分かるように、家族とは言え、お金で揉めることは多くあり、一度揉めてしまうと、長くシコリを残すことにもなりかねません。兄弟姉妹がいらっしゃる場合に、誰がどれだけ負担するかということになると尚のことです。
まず第一には、介護にかかる費用は、介護を受ける人(親御さん)、ご自身の資産から捻出すると考えてみてください。
ひとつ注意が必要なことが、認知症の問題です。
認知症と診断され、判断能力が認められなくなってしまうと、口座が凍結してしまうことが考えられます。こうなってしまっては、お手上げです。
これに対しては、任意後見、家族信託といった対処法がございますが、それはまた別の機会に。
いずれにしても、事前の備え、家族間のコミュニケーションが非常に重要になります。今はまだ大丈夫だとしても、そういう時に準備を始めていただくことをお勧めします。
■Twitterを利用されている皆様
以下のハッシュタグを付けてツイートしてくださいましたら、大変嬉しく思います♪
→ #介護の備え
必ず「いいね」「RT」させていただきます💕
私のTwitterアカウントはこちら↓
■かいスペマガジン
こちらの連載は、KAIGO READERSのオンラインコミュニティSPACE(通称:かいスペ)のメンバーがいずれ日刊となることを目指して発信しているウェブマガジンに掲載されています。
KAIGO LEADERSについてはこちら↓