地産地消(ちさん ちしょう)。 建設業でも必要です。
前回、FIRSTの主軸となるビジネスモデルについてご説明をいたしました。今回はその続き、将来展望を意識した事業の解説をさせていただきます。
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その建築現場で働いているのは、遙か遠方の人かもしれない
農作物では「地産地消」、つまりその土地で作られた作物を、その土地で消費する仕組みが奨励されています。新鮮な作物が食べられることはもとより、運送コストもかからないため価格はリーズナブル。作り手としてもお客様がすぐ近くにいるので、反応がすぐ分かる。おいしい顔や声を間近で見たり聞いたりするのは、何よりの励みになります。
さてこの仕組み、建設業にも必要だと言ったら意外に思われるでしょうか。現在、官公庁の土木案件は別として、民間の場合は価格と技術さえ要求レベルに達していたら、どんなに遠方の業者でも競争参加は可能です。実際、現場へ1時間とか2時間とか、時間をかけて通うケースや出張で泊まり込みというケースが良くあります。そしてこの状況こそが、私には業界の構造的な問題に映るのです。
まず移動のための労力と時間が無駄です。睡眠不足で現場に通い続けてしまえば、思わぬ事故を誘発しかねません。また完成後に不具合が生じたとしても、現場が遠ければすぐ駆けつけることもできないため、お客様の損害が拡大することも考えられます。作り手としても、縁もゆかりもない地域で建てた物件には、愛着が湧きづらいもの。でも、そうした状況でありながらも、施主は最適な業者を見つける手立てが少なく、建設業者も生存のために受注エリアを広げざるを得ない状況です。
真に役立つマッチングサービスは、業界を知る者だけが創れる
現在の形態は、発注側、受注側、ともにデメリットを感じながらも構造的に止められない・・・それが現状と言えるでしょう。そこで私は、建設業のマッチングサービスを構想しました。実は現在も類似のサービスは存在しているのですが、案件と技能(人材)のマッチングがいまひとつで、最適な建設業者が見つかるとは言えない状況です。その点、1-Touch(ワンタッチ)はユーザー企業・技能者の記録・蓄積した情報を許可を頂き活用することで、元請・下請企業間マッチングサービスを提供できます。何より、建築業を営んでいた経験から、施工企業と技能者の技量の見立てには自信があります。
建設業の誇りと愛着を育てる、それが「地産地消」最大のメリット
このマッチングサービスが稼働して建設業の地産地消が実現していくと、最終的に何が起こるか。それは建設業で働く人が、より仕事に誇りを持てるようになる、という理想的な状況が生まれます。そもそもビルや家屋などの民間建築物は、簡単に建てられるものでなく、一生に1度のもの。それを自分の地元で手がけるのであれば、手が抜けないどころか、自らの誇りをかけて取り組むようになります。普段通りがかる駅前のあの建物、あれは俺が建てたんだ・・・子どもと一緒に歩くお父さんのそんなシーンが、地産地消であれば日常的になるのです。こうしたケースが増えてくれば、お子さんにとって建設業は憧れの対象となっていくに違いありません。もっと言えば、地産地消は建設業の地位向上にもつながっていきますし、若年層のリクルーティングにも効果を発揮するのです。
私の全力に、あなたの全力を合わせたい
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