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ENTJはサイコパス?共感性が低いと言われがちな理由と実際のところ

こんにちは、MBTI 性格診断 ENTJ(指揮官型)の かずはです。今回のテーマは「ENTJ がサイコパスと言われる理由」。ENTJ 当人としては「いやいや、サイコパスは言い過ぎでしょ…」と思う反面、ネットやまわりの会話で「ENTJ って冷酷で人間味がない」「サイコパスみたい」と聞くことも正直あるんだよね。

そこで今回は、ENTJ がなぜ「サイコパス」と言われがちなのか、その背景や実際のところについて、私自身の視点も交えながら紹介してみようと思う。ENTJの特徴、サイコパスの定義、両者の違い、さらに誤解を生みやすいポイントや解消のヒントをまとめているので、「ENTJ の知り合いがまさにそうかも…」という方にも、ぜひ読んでみてもらえたらうれしい。



そもそもENTJってどんなタイプ?

まずは大前提として、「ENTJ(指揮官型)」がどういう特性を持つタイプなのか、ざっくり振り返ってみよう。

ENTJの基本イメージ

  • 外向(E): 人との交流や新しい挑戦でエネルギーを得る

  • 直感(N): 抽象的・未来志向なアイデアやビジョンを重視する

  • 思考(T): 論理や客観性を優先する

  • 判断(J): 計画的で、結論を早めに出そうとする

この4つの組み合わせによって、ENTJ は「目標に向けてガンガン行動し、周囲を巻き込みながら成果を出すリーダータイプ」と言われることが多い。私自身も仕事やプロジェクトの場面では、「これを達成するためには、どう段取り組んで誰に何を頼む?」みたいに考え、バシバシ指示するのが好きだったりする。

ENTJの強みと弱み

  • 強み: リーダーシップ、決断力、論理的思考、戦略性、目標達成への執念

  • 弱み: 感情面の配慮不足、押しの強さ、冷たい印象、頑固さ、妥協しない姿勢

ENTJは良くも悪くも「結果第一」なところがあり、「大事なのはゴールでしょ?」「感情的な部分はあとで」みたいに動く傾向が強い。そのため、ときに「他人の気持ちに鈍感」「上から目線で独裁的」と映ってしまうんだよね。


「サイコパス」って何?

一方で「サイコパス」という言葉は、日常会話でも軽々しく使われがちだけど、そもそも専門的には「他者への共感の欠如」「罪悪感や良心が欠落し、反社会的行動を取りやすい」性格特性を指すもの。心理学的には「反社会性パーソナリティ障害」と関連づけて語られることも多い。

サイコパスの主な特徴

  • 他者の感情や苦痛への共感が極度に乏しい

  • 表面的な魅力や社交性を持ち、人を操作・利用する

  • 嘘や不正、違法行為にも罪悪感をほとんど感じない

  • 自己中心的かつ、目的のためなら手段を選ばない

要するに、「冷酷」「反社会的」というイメージが強く、実際に犯罪行為などに及ぶケースもある。“共感能力がほぼない” のが本来のサイコパス像だと言えるよね。


ENTJ とサイコパスは全然違う…はずなのに、なぜ混同される?


本来、ENTJ とサイコパスには決定的な違いがある。ENTJは共感能力がないわけじゃないし、むやみに反社会的でもない。むしろ正義感や使命感を持って行動する ENTJ も多いくらいだ。

ただ一方で、「表面的に似ているところ」があることも確か。

共通して“冷静・強気” に見える

  • 結果志向で合理性を優先: ENTJ は目標達成のために感情を後回しにしがち。サイコパスも(目的のためなら)感情を排除するイメージがある。

  • 他人を巻き込む術が巧み: ENTJ はリーダーシップで周囲を動かす力があるが、サイコパスも“人を操作する” という点で似た印象を与えがち。

  • クールで感情を表に出さない: ENTJ はつい「なんで泣いてるの? 解決策を考えようよ」となり、相手の感情に踏み込まない場面もある。サイコパスはそもそも共感しないため冷淡に見える。

こうした「強引さ」や「冷静沈着っぽさ」を見て、まわりが「この人、サイコパスなんじゃ…?」と勘違いしてしまうこともあるのかもしれない。


ENTJ が「サイコパス」と揶揄されがちな 5つの理由

ここからは、私の経験や周りの意見も踏まえて、ENTJ がサイコパスっぽいと言われる主な理由を 5 つ挙げてみるよ。

第5位: 感情表現が少なくてクールに見える

ENTJ はテンション高めのときはハキハキと話すんだけど、気持ちを言葉や表情で細かく表現するのはわりと苦手。イライラしてても淡々としてたり、逆に嬉しいことがあっても大騒ぎしなかったりする。

「嬉しいなら嬉しそうにしてよ!」と思うタイプの人から見ると、「なんでそんなに無表情なの?」と不気味がられることもあるんだよね。

第4位: 結果重視で手段を選ばない…ように見える

ENTJ は「どうやったら最短距離でゴールにたどり着けるか」を常に考えるから、つい周りの都合や感情を二の次にしてしまう場面がある。

たとえば「このプロジェクトを達成するためには、Aさんにはここまで動いてもらわないと」「今回は効率悪い人は外れてもらう」みたいなドライな判断を下すときがある。もちろん、そこに悪意はないんだけど、冷徹に映ってしまいがち。「あの人、自分の目的のためなら人を切り捨てるのでは…?」なんて疑いを抱かれる可能性もある。

第3位: 議論好きで反論に容赦がない

ENTJ は議論が大好き。「それって違うんじゃない? どうしてそう思う?」と理詰めで切り込むのが普通に楽しいと感じてしまう。相手が感情的に「でも…!」となっても、「いやいや、それは事実と違うよ」とバッサリいくことも。

こうなると、論破された相手は「なんか容赦なさすぎ!」「もう少し優しくしろよ!」って思うよね…。ENTJ としては純粋に議論を楽しんでるだけでも、相手からすると「徹底的に人をやり込めるサイコパス…?」と感じることがあるのかも。

第2位: 威圧感・支配欲を感じさせる

大きな声で主張したり、リーダーシップを発揮してぐいぐい引っ張る ENTJ は、場の雰囲気によっては「まるで独裁者」のように映ることがある。

特に日本の職場やコミュニティって、割と「みんなで協調して話し合おう」「空気を読もう」みたいな文化が強いから、ENTJ が論理優先で主導権を握ると「出しゃばり」「支配的」と捉えられやすい。「周りを人形のように動かしている」と思われたら、そりゃサイコパス呼ばわりされても仕方ないかもしれない…。

第1位: 感情への共感が苦手に見える

堂々の第一位はやっぱりこれ。ENTJ は基本的に「問題を解決しよう」という姿勢が先行するから、悩んでる人がいても「どうやったら解決できるか」を考えてしまう。相手が「とにかく今は気持ちをわかってほしい…」と思ってる場面でも、「いや、それをしても状況は変わらないよね?」「こうしたらいいんじゃない?」と冷静に提案してしまう。

結果、「この人、まるで他人の気持ちがわからないかのようだ…」と誤解される。日常的なやりとりでも「そんな言い方したら傷つく人いるかも」みたいな感情面を ENTJ がすっ飛ばして発言してしまうと、周囲は「サイコパス的だ…」と感じるかもしれない。


本当にサイコパスか? いや、実際は違うんだよ! ENTJ の本音

「じゃあ ENTJ って本当にサイコパスなの?」と聞かれたら、私の答えはもちろん「No!」。何が違うかというと、ENTJ にもちゃんと情や良心があるんだよね。

もちろんタイプによって強弱はあるけど、ENTJ も「他人を意図的に踏みにじっていい」とは思わないし、むしろ「チームとして全員が成果を出せるように」頑張る人だって多い。サイコパスのように反社会的行動を平気でとるわけでもない。

ENTJには「ビジョン」と「責任感」がある

多くのENTJ は、自分の中にあるビジョンや目標に向かって「どうすれば最良の結果が出るか」を真剣に考えている。それが「冷徹で手段を選ばない」ように映るかもしれないけど、根底には「成果を生むことで皆がハッピーになる」「組織やプロジェクトを成功に導きたい」という責任感や正義感がある場合が多いんだ。

いわば「みんなのために最善だと思うこと」をゴリゴリにやっているだけであって、必ずしも「自分だけが得をしたい」という利己的な思考ではない。(もちろん、ENTJ にもいろんな人がいるから、一概には言えないけどね)

ENTJは「共感」しないわけじゃない

ENTJ は感情表現が苦手というだけで、まったく共感能力がないわけじゃない。相手が落ち込んでいるとき、「どうすれば元気になってくれるか?」を一生懸命考えたり、何も言わずにそっと仕事を代わってあげたりする ENTJ もいる。ただ、外から見ると「あれ、口では何も言わないの?」となりがち。「見て見ぬふりしてるのか」と誤解されやすいんだ。

また、論理的に解決策を提示することが、むしろ相手を思いやる行動だと考えている ENTJ も多い。だからこそ「とりあえず、寄り添ってほしいだけなんだけど…」という相手の気持ちと噛み合わなくて、すれ違いが生まれるわけだよね。


ENTJが誤解を解くためにできること

「ENTJ がサイコパス」という誤解を受けたくないなら、ENTJ 側も少し意識的に歩み寄ることが大事だと思う。実際、私もいろんな失敗を重ねて気をつけるようになった部分がある。

相手の感情に寄り添う姿勢を意識する

いきなり「解決策」を提示する前に、「大変だったね。今つらい気持ちなんだね」と相手の気持ちを受け取るだけでも全然違う。ENTJ 的には回り道に感じるかもしれないけど、そこを省くと「冷たい」と取られてしまうリスクが高い。

言い方を柔らかく

ENTJ は思ったことをハッキリ言う傾向が強いけど、ちょっとクッション言葉を入れるだけで印象は変わる。「それはダメだ」より「それもいいんだけど、こうするともっと良くなるかも」がいいし、「この案じゃ成果出ないよ」より「この案にはこういう課題があるから、どう解決できるか一緒に考えてみようよ」みたいに伝える。
日本では特に、ストレートな物言いは強く「怖い」と映ることがあるから、意識するだけで相当違うと思う。

周囲の気持ちを“報告”してもらう

ENTJ は自分のやり方が間違っているとは思いにくいタイプでもあるから、気づくのが遅れがち。「みんな、あなたの言い方に傷ついてるよ」みたいなフィードバックをもらったときに「えっ、そうだったの?」となることも多い。
なので、周囲に「遠慮なく言ってほしい」と呼びかけるとか、定期的に 1on1 で意見を聞く時間を作るとか、仕組みを整えるのがおすすめ。自分で気づきにくいからこそ、周囲のフィードバックを集める体制を作ると誤解が減るんじゃないかな。


周囲が ENTJ と付き合うときのヒント

逆に、ENTJ と一緒に仕事したり暮らしたりする人からすれば、ENTJ の「冷たそうに見える言動」の裏に、**「成果や責任感を重視している」**姿勢や、「感情表現が苦手なだけ」という事実を理解してあげると、少し付き合いやすくなると思う。

  • ENTJの“結果第一”を尊重してあげる: 何でも「冷たい!」と拒否するのではなく、「あ、この人は目標達成のために最適解を探してるんだな」と思うだけで見え方が変わる。

  • 気持ちを率直に伝えてOK: 遠回しに不満を言うと ENTJ には通じないことが多い。「こうしてくれると助かる」「言い方がきつくてびっくりした」みたいにストレートに言えば、「あ、そうなんだ」と意外とすんなり受け止めてくれるケースも多いはず。

  • 良いところを見つけて褒める: ENTJ は褒められるとやる気を出す単純さがある(笑)。「あなたがまとめてくれるおかげで助かる」「いつも決断が早くて心強い」など具体的に言うと、ドンドン張り切ってくれると思うよ。


「サイコパス」とは違うけど、誤解されやすい ENTJ

最後に、もう一度結論を整理しておくと…

  1. ENTJ はサイコパスではない
    本来サイコパスは他者への共感や良心の欠如が著しいが、ENTJ にもちゃんと情や責任感がある。

  2. 強いリーダーシップや合理性が“冷酷” に見えがち
    ENTJ が目標達成に執着するあまり、周囲の感情を置き去りにするような印象を与える→サイコパスっぽいと揶揄される。

  3. 日本の文化的要因もある
    協調・遠慮を美徳とする風土のなかで、ENTJ の率直さや押しの強さは浮きやすい。

  4. 誤解を解くには、お互いの歩み寄りが重要
    ENTJ は配慮や共感表現を意識し、周囲はENTJ の意図(成果重視)を理解してあげる。

ENTJ のリーダーシップや行動力は、うまく活かせば大きな成果を生むし、周りにも良い影響を与えられる。逆に周りとのコミュニケーションが噛み合わないと、「何あのサイコパス…」なんて言われてしまうこともあるけど、それはあくまで表面的なギャップや誤解にすぎないんだよね。

私自身も、かつては無意識にバリバリ指示を出したり、「なんでこんな簡単なことができないの?」みたいな言い方をしちゃったりして後から「ごめん、言い方キツかったよね」と謝ることも多々あった。でも、そこを素直に反省しつつ自分なりに軌道修正していけば、ちゃんと周りとも円満にやっていける。

「ENTJ がサイコパスと言われる理由」の裏には、ENTJ の特性や日本特有の空気感があるとわかった上で、少しでもお互いが理解し合えると嬉しいな。今後も ENTJ の在り方や、MBTI とコミュニケーションのヒントについていろいろ発信していくので、興味があればぜひまた読んでみてね。ここまで読んでくれてありがとう!

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