警察官が保釈金1億円を支払うほどお金持ちだった?
George Floydへの高圧的な逮捕劇により彼が亡くなったことで逮捕・勾留されていた警察官のDereK Chauvinが、保釈されました。保釈金は100万ドル(約1億円)です。
44歳の警察官が1億円も保釈金支払えるの?と思った方も多いと思います。アメリカには保釈保証業者(Bail bondsman)が存在していまして、今回の100万ドルを支払った業者はA-Affordable Bail Bonds, Inc.というミネソタ州の保証業者です。
※日本にも保釈保証協会というところがあります。
保釈に必要な資金を建て替える代わりに、逮捕された本人(または家族・代理人等)から手数料を受け取り、それが儲けになるということです。裁判に出頭した段階で保釈金は戻ってくるので、一時的に保釈金を立て替える、立て替えビジネスといったところでしょうか。
逮捕から裁判までの日数を留置場で待ちたくない場合、良く使われるようです。保釈されれば、あとは自宅で過ごすことが出来ます。
一方で、保釈後に逃亡してしまう輩もかなりいるようで、逃亡者をとっ捕まえる人たちはバウンティハンターと呼ばれています。
分かりやすく説明しますと、今回DerekはA-Affordableという保釈保証業者の建て替えにより、100万ドルの保釈金を支払って保釈されました。保釈後、Derekが逃亡してしまうと、裁判所出頭後の保釈金返金がなされず、A-Affordableは100万ドルが回収出来ません。
そこでバウンティハンターが登場し、Derekを見つけ出してこっ酷くシバきます。いや、シバくのは冗談です。バウンティハンターの成功報酬は、保釈金の5~10%程度(相場)となってますので、仮に10%だとすると10万ドルを受け取れることになります。
分からないのは、逃亡者に対しては逃亡に関する罰は無いのかな?ということです。仮にバウンティハンターと逃亡者がグルの場合、このケースだと報酬を5万ドルずつ山分けすることが出来なくはない。報酬が大きければ大きいほど、そういう悪いことを考える人もいそうな気がします。
ちなみに、アメリカでBail Bondsmanになるには、専門のトレーニングなど、各州で定められた条件を満たす必要があるとのことです。(参照:How Do Bail Bond Companies Work?)
本日もお読み頂きありがとうございました。