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クラッシュしても強い?積立の実態
現在、積立はUSドル建てで2本、日本円で1本しています。長いものでもう9年になりますが、経過をまとめてみたいと思います。
①USドル建て|S&P500|2011年8月開始|+19.69%|年率2.19%
②USドル建て|複数ファンド|2012年4月契約|+8.23%|年率0.98%
③円建て|S&P500|2019年6月契約|+12.25%|年率10.5%
①はリーマンショック後の二番底終了時に積立を開始しました。
②はリーマンショックの二番底の翌年に開始しました。
③はリーマンショックから10年後の昨年開始しました。
新型コロナウイルスショックでどうなったか
基本的に積立はどんなショックにも強いです。注意点はあとで記載しますが、新型コロナウイルスショックであれだけ金融市場が下落した後でも、①~③はすべてプラスになっています。
①と③は特に何もせず、放ったらかしで積立しています。
②については積み立てているファンドがかなり影響を受けると思い、▲11.14%で一度すべてのファンドを売却し(4月中旬)、キャッシュファンドに移動させていました。その後、金融市場の回復を見越して4月27日にキャッシュファンドから下記のファンドにアロケーション設定しました。
今年6月には、▲2.05%まで回復し、7月には元本まで回復しました。アロケーションが良かったと思います。結果論ですが、今回はある程度戻すまでの期間が短かったため、キャッシュファンドへの移行は不要だったと思います。
一応、チョイスしたファンドのここ3か月の成績を貼っておきます。
積立の評価
実際に3本の積立をしてきて、すべて新型コロナウイルスショックの影響を受けました。その結果分かったことをまとめます。
1.指数(S&P500)に対する積立は危機に強い(①、③)
2.底からの積立(①)も、高値からの積立(③)も、放ったらかしで増やせる
3.危機→回復のV字カーブを早く経験すると増えやすい(③)
4.上昇トレンド中の積立も有効(①)
5.ファンドへの分散積立は危機時に影響を受けやすいが戻す(②)
ずばり、指数に対する積立は危機に非常に強いです。金融マーケットがあんなに下落したのに、ほぼ影響がないどころか、プラスで推移しています。年率換算で言えば、皮肉なことに最近始めた③が一番良い(笑)。
最も積立期間が長いもので9年です(①)。リーマンショック後から、今回の新型コロナウイルスショック後までの、プロセスを実体験出来たことは良かったです。なかなかこういう生きた実体験って、見せてくれる人がいませんからね。私は何も隠さずに書いてますが、「放ったらかしの積立が年複利で運用される」ことなんて無いことは、これで明確に分かると思います。(一部の業者がそう言っているので書いておきます)
まとめ
積立はほとんどの商品で満期設定がされていると思います。金融マーケットにクラッシュが起きても強いことは分かったと思いますが、満期前の半年~1年くらいは、要注意期間です。
例えば満期直前で金融クラシュが起きてしまうと、戻す前に満期が来てしまう可能性があります。戻せば良いや…と思いきや、それまでのプラスも吹き飛んでしまうわけですから、戻しただけでは積み立てた意味もなくなってしまいかねません。
これを出口戦略と言います。投資は、手元に現金が戻ってきて初めて成功と言えますから、この出口戦略を考えておくことは重要です。例えば、積立満期を15年としましょう。14年半が経過して十分なプラス推移をしていて、かつ、解約で差し引かれる手数料も低い場合、満期を待たず14年半で解約することはアリです。
「頭と尻尾はくれてやれ」とは、投資の格言なのですが、一括投資も積立投資も同じことが言えると思います。
毎月入ってくる給与等のキャッシュフローがあり、資産形成を考えたい方は積立は1つの選択肢として十分検討の価値があります。私の①~③の運用結果を見て「意味ないな」と思った方は、やらなくて良いでしょう。
どんな机上のシミュレーションよりも、実例を見て判断することが賢い選択に繋がります。この記事が、積立を検討されている方のお役に立てれば幸いです。
その他の記事は、下記マガジンからお読み頂けます。
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