キングダム第716話考察・打開策の有無
以前、「図解|肥下の戦い(紀元前233年)」という記事を書きました。今回は、現在のヤングジャンプ本誌キングダムの流れを見ながら改めて解説してみたいと思います。
まずは趙攻略図(更新:趙軍31万人)と前回の記事を。
肥下の戦いにおける史実での時系列を、完結に書いてみました。桓騎軍はまず①赤麗と宜安を占領しています。キングダムでは、ここが描かれていません。
ということは、桓騎軍による趙北伐に関しては「全く成果が無い」という展開が予想されます。李牧の戦略に圧倒され桓騎軍は既に「詰んでいる」状況に陥ってます。ここから桓騎軍が盛り返すのは無理でしょう。史実では⑤にあたるシーンではないでしょうか。①だけではなく②~④は描いてもまどろっこしい?ので、完全にすっ飛ばされた感があります。
気になるのは桓騎が平然としていることと、李信が「火」を起こそうとしていることです。とは言え、その「火」は死地から脱するためのものであって、形成を一気に逆転するわけではないでしょう。
本来戦というものは、勝ちか負けか、二元論でしか評価されません。今回、史実通りに進めば秦としては敗戦という結果に至るわけですが、二元論ではない展開があるとすれば、秦将の中での序列として李信が桓騎を上回るのではないでしょうか。蒙恬、王賁を差し置いて、六将の椅子に最も近い位置に李信が座ることになります。
流れとしては、李牧軍が桓騎軍を打ち負かすという本筋はブレませんので、そこに向かってストーリーが展開されます。李牧の傑物ぶりが際立ちます。
今回もお読み頂きありがとうございました。
<あとがき>
記事の更新がないので心配された方もいらっしゃいますが、考察する必要のない展開の時には記事が書けないというだけです。ご心配ありがとうございます。
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