キングダム第657話考察・解放の意味
下記は前回・第656話の考察記事です。
第657話は、ヤングジャンプNo.46でお読み頂けます。
今回は「なんとなく」読んでしまうのが、本当に勿体ない回となっています。キングダム、もとい、春秋戦国時代を深く妄想したい方は、ぜひついてきてください。
汨国とは?
秦将・蒙武と激闘を開始した楚将の満羽に、「汨国時代」があったということが分かりました。
(画像:キングダム本誌第656話より引用)
今までの話の流れから、汨国(べきこく)はかつて楚に滅ぼされた国ということになります。
では汨国とはどこにあったのでしょうか。調べてみましたが、汨国という国は史実にはありませんでした。ただ、モデルになったであろう国を見つけました。
まず、現代中国には「汨羅市(べきらし)」というところがあります。
今、秦・魏同盟軍vs楚軍の戦いが行われているであろう南陽市あたりから、さらに南下し、長沙の少し北、洞爺湖のほとりにあります。湖南省岳陽市にある県級市です。
ここに洞爺湖に注ぐ川がありまして、「汨罗江(べきらこう)」と言います。「罗」とは、「羅」の異体字です。で、春秋戦国時代の勢力地図を見てみると、楚の南、洞爺湖のほとりに「罗」という国があるのです。
よって、汨国(べきこく)とは、今の汨羅市あたりにあった罗国(らこく)がモデルになっていると思われます。下記の地図にも、楚の南方に「罗」が存在しているのが分かります。やはり洞爺湖周辺です。
こちらの地図だと既に楚に併合されているので、やはり楚に滅ぼされた国が「罗国」であり、満羽がいた「汨国」というのはここがモデルであると思います。
第654話考察の予想がハズレました。さすが原先生。罗国なんて初めて知りました(笑)。
この地は…実はさらなる深読みが出来るのですが、長くなりますので改めて妄想記事を書きます。
背負うものとは?
(画像:キングダム本誌第656話より引用)
その「深読み」は、実はこのコマに繋がってきます。なぜ昌平君が描かれているのか。お分かりの方、いらっしゃいますか?
別で記事を書くため、ここはあえて飛ばさせて頂きます。
そして…さすが魏将・呉鳳明です。戦場とは別に、井闌車を手配して什虎城を攻めさせていました。
(画像:キングダム本誌第656話より引用)
これは第651話考察でもポイントに上げた「兵器」の登場です。
今回も勢力図を更新しておきます。
魏の井闌車が什虎城に迫ったことにより、楚将軍師・寿胡王は城に退却出来なくなりました。前回の考察の予想通り、秦将・騰が最も早く寿胡王に迫ってますので、そう遅くない段階で騰のファルファルが届くことになるかもしれません。
今回もお読み頂きありがとうございます。下記、妄想続編が完成しましたので、ぜひご覧ください。
他の記事は下記のマガジンからお読み頂けます。
サポートありがとうございます。独自の取材・考察に使わせていただきます。