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私は1200万円を日本国民から借りている。

先日、仕事を終え、シカゴのダウンタウンから車で帰る途中、武田邦彦先生のYouTubeを聴いていました。その中で、国立大学の授業料に関する話題が取り上げられていました。国立大学の授業料が私立大学より安い理由は、当然税金が投入されているからです。その割合がどの程度か考えたこともなかったですが、武田先生によると、授業料の個人負担と国の負担の比率は1:8とのことでした。

私は国立大学の出身です。当時、私の両親が支払った年間授業料は25万円でしたが、その背景には約200万円の税金が投入されていた計算になります。私は獣医学科(6年制)を卒業したため、合計で約1200万円もの税金を受け取ったことになります。しかし、在学中の4年間は、ほとんど大学に通わず、ボートの練習に明け暮れていました。ろくに勉強もせず、1200万円もらったことになります。そして最悪なことに、卒業後は渡米し、日本に所得税を納めることもしていません。

武田先生は、国立大学を卒業した人は、少なくとも自分に投与された税金を返すべきだと述べています。また、授業料に充てられた税金は「国民からの投資」であるため、新しい技術の開発やその他の形で日本の発展に貢献する責任があるともおっしゃっていました。

現在、私はアメリカで日本人の同僚とともにベンチャー企業を経営しています。彼もまた、日本の大学院を卒業後に渡米しました。最近、我々の会社は日本法人を設立しました。人生も第4クオーターを迎え、自分に投資された税金に見合う形で、日本に何かをお返ししたいという気持ちが、遅ればせながら強くなり始めています。あちらの世界に行く前に。

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