【コロナ禍 緊急事態宣言収束】

2月後半から繁忙期のはずが、
予約が全てキャンセルになり、3、4、5月と売り上げは低下。
5月は嘘みたいにお客様が来ない状況にいたる。

料理のさらなる奥深さに気づいたこのタイミングでこのような事態になってしまうとは……

最初のうちは気が滅入り、何もしたくない状況がGWまでつづいていた。
これほどまで悩んだことは今までになかったと思う。
来てくださったお客様に一生懸命お答えしよう、と自分なりに仕事をしてきたつもりだが、
心の片隅には様々な疑問が浮かび上がっていた。
この料理の提供の仕方でいいのか、客のご要望に沿うことができているか、
さらには、これからの自分の料理を作るスタンスとしてはこのままでいいのか、
挙げればきりがない。

頑張った分だけ必ずしも報われるわけではないと分かっているが、
それでも私はこれまで頑張り続けてきたつもりだ。

自分の仕事とは何なのか。
食べた人がおいしいと喜んで幸せになるようなお品を提供することではないのか。

今までは疑問を感じる仕事もやっていたが(それがあったから今があるわけだが)、
これからは自分を納得させることのできる仕事をやりたいと思う。

【自粛期間内の取り組み】

《比内地鶏のメンチカツ》

比内地鶏100%の肉と炒めた玉ねぎをまぜてみた。
揚げ物はあんまり家でしたいと思わないな…
でも店で出すものが他から仕入れたものだったら失望されちゃうな…
ということで手作りに。


《豚ロースの生姜焼き》

八幡平ポークという滋味溢れた豚を仕入れて酒のあてを作ってみた。
塩胡椒をしたら小麦粉をつけて焼き、最後に生姜醤油を絡める。
漬け込むと硬くなるので、衣に味をつけることに。
やっぱりベーシックはいいなぁ…

最後に………

答えは現場にあるなと思い、休業中も実は毎日店にでていた。
ここは仕事場ではなく、工房だと思っている。
だから店にでていくことは何も違和感を感じなかった。
普段は自分がやらない他の人の持ち場の仕事をやってみることに。
想像していたよりもたくさんの気づきがあった。

自分にとってはこの期間は
今までの経験を活かした調理方法を考える時間だったと思う。

お店のインスタ
https://www.instagram.com/hinaidori_nodoka/

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