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離婚した日。

結婚生活、約11年。

3人の子供を私たち夫婦で作り出した。

平凡でもありながら、それなりの喧嘩と仲直りを繰り返し、苦楽を共にした夫と戸籍上 他人になった日。

ひとりで離婚届を目黒区役所へ提出しに行った日。

少しドキドキしながら、不安を感じながら、1階受付の方に「離婚届を提出したいのですが。。。」と伝えると、「こちら、進んでいただいて右手です。行ってらっしゃーい。」と丁寧にかつマニュアル通りに 私を送り出してくれた。

行ってらっしゃい?そんな簡単に言わないでよ。

なーんて、反抗してみるものの、

他人の離婚なんて、なんてことないことか。

と、行ってらっしゃいの軽さに気持ちを合わせてみる。

事務的に、離婚が進む。

「ちょっと待った!!」
「やっぱり、やめます!!」

って言ったら、どこで引き返せるのかなぁ。
なーんて、ぼんやり考えながら、事務的に離婚は進んだ。

11年前、世田谷区役所に婚姻届を2人で出しに行った日のことを思い出した。

時間外の受付をしてもらい、『これから夫婦になるんだ』と、暖かい気持ちだった。


まさか、ここから11年後に離婚するなんて。


と、離婚することを良くないことみたいに言っちゃってるけど、

実は。


離婚した日は、『私らしく生きる生活』がスタートした日。でもある。


おめでたい日、離婚した日。

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