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この『MAD』がすごい!2025

謎の生物エイリアンの襲来で、人類のほとんどが滅んだ惑星。青年ジョンと妹は、僅かな生き残りと共に新天地を求めて移動する日々。そんな中、突如エイリアンの攻撃を受けてしまい…。

『MAD』大鳥雄介 あらすじ

MAD といってもMAD動画の話ではなく漫画の話です。

1話が掲載された時から「オッこれは来るんじゃないか?」という印象を受けて毎回追っているんですが、とても面白アツい漫画です。

会話とかコマ割りとか、読んでて「洋画っぽいな〜」と感じる漫画で、メジャーどころの掲載誌だとこういう作風は珍しいんじゃないでしょうか。藤本タツキフォロワーっぽい筆致や雰囲気は感じますが、藤本タツキともまたちょっと違う良さがあります。

会話が全くないのに面白い回や、会話しかしてないのに面白い回があったり、ジャンプラ新連載にありがちな小手先の衝撃展開などに頼らない骨太な漫画力を感じます。

というわけで、先の展開も気になるおすすめの漫画なのですが、今週の17話で特に感銘を受けたシーンがあったのでそこについて語らせてください。ここです↓

個人的MVPセリフ「銃重え…!」

リリーというキャラ、ここまではわりと箱庭に囚われた弱々しい淑女的な言動をしていたのですが、17話でついに反旗を翻し、ゲス男に反撃した直後のセリフです。「銃重え…!」って口語的な言い方、急にキャラと違う口調っぽくて最初は違和感を覚えたんですが、でもそこが逆に漫画っぽくない、現実的な厚みを感じるセリフ回しだなと思った次第。台本には書いてない、アドリブで言っちゃった言葉みたいな質感があります。
シーンとしてはそんなに強調するほど重要なところでもないんですが、こういう細かいところで「オッ」と惹かれるような個性、奥行きがある漫画が好きです。

ここ数話でかなりエンジンかかってきてここからさらに面白くなっていきそうな気がするので、ぜひチェックしてみてください。それではまた!

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