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人狼デスゲームミステリーに飢えし者たちへ…『極限推理コロシアム』

夏の館と冬の館に強制的に集められた男女に「主催者」は命じる。
「今から起きる殺人事件の犯人を当てよ」。
被害者は彼らの中から選ばれていき、しかも、
もう一つの館より早く犯人を当てなければならない。
不正解の代償は館に残る全員の「死」――。
矢野龍王、待望の文庫初登場!第30回メフィスト賞受賞作品。

『極限推理コロシアム』あらすじ

学生の頃なんかは電車移動中にミステリーものの文庫本を読んでたんですが、最近はスマホがあるせいで読書量が減少気味。それでもトイレに行く合間にちまちま読み進めたりはしてるんですが(長時間トイレで本を読んだりすると痔のリスクが高まるので注意)、そのせいか長編ものを読むのが億劫になってしまい、森博嗣のエッセイとかを先に消化する日々が続いておりました。森博嗣のエッセイって短く区切られてるのが多いので、サッと読んでキリのいい所で読むのをやめやすいためトイレ読書ライフと非常に相性がいいのです。

まあそれでも森博嗣のエッセイ本は無限に存在するわけではないので、毎日ちょっとずつ読み進めていった結果家で積んでいた分がなくなり、また長編ミステリーものを読み始めたわけです。

そんな感じで読んでいたミステリーの中で今日おすすめの一冊はこちら。
矢野龍王『極限推理コロシアム』

映画のCUBEやSAWみたいな「目が覚めたら謎の部屋に閉じ込められていた上に記憶も曖昧なやつ」です。あるあるですけど好きなんですよねこのシチュエーション。SEXをしないと出られない部屋もこれの亜種だと思います。

しかも館にとじこめられた男女の中に犯人がいて、そいつを突き止めなければどんどん人が殺されていくというデスゲームサスペンス要素もあり。これはけっこう昔の作品ですが、今で言うならまさに人狼ゲームそのもの。そういうのが好きな人にもおすすめです。

最初は登場人物も多く誰が誰だか把握しきれない感じもありますが、そいつらはどんどん死んでいってキャラ立ちがいい人たちが残っていくので記憶力に自信がない人でも安心して読めると思います。ミステリーのトリックも非常に明瞭で口当たりの良い軽やかな仕上がりの探偵小説で、閉鎖環境で追い詰められた人間たちが疑心暗鬼になりながら追い詰められていく様が好きな人におすすめです!


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