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ミルクボーイ「借金玉」
「どーもミルクボーイです!お願いしま〜す!ありがとうございます〜!あ〜!ありがとうございます〜!ね!今、内容証明をいただきましたけどもね、ありがとうございますね!こんなんナンボあってもいいですからね」
「いきなりですけどウチのオカンがね、好きなネットのライターさんがいるらしいんやけどその名前をちょっと忘れたらしくてね」
「好きなネットのライターの名前を忘れてしもうたって、どうなってんねんそれ!」
「いろいろ聞くんやけど全然わからへんねん」
「わからへんの?ほな俺がオカンの好きなネットのライター、一緒に考えたげるからどんな特徴を言うてたか教えてみてよ!」
「発達障害の人へ向けたライフハックの本を出してる、って言うねんな」
「…借金玉先生やないかい、その特徴はもう完全に借金玉先生やがな!すぐわかったやん!こんなんもう!」
「でも、わからへんねんな」
「何がわからへんの?」
「俺も借金玉先生やと思ってんけどな、オカンが言うには、そのライターは批判者にヤクザまがいの恫喝的行為をしてるらしいねん」
「あ〜、ほな借金玉先生と違うか〜、借金玉先生は恫喝行為なんてせんもんね。あれは相手の子供の身の危険を案じてアドバイスをしてあげただけやからね。Twitter上では公開していない本名をわざわざ呼びかけて『然るべき行動をとる』『一線を越えた』『社会的手続きもきちんとやりますよ』などと法的措置をほのめかしただけなのよ。恫喝っていうのはもっと攻撃的な口調でされるものやからね。借金玉先生自身が『これは恫喝です』なんて言ってないから恫喝したことにはならんのよ!借金玉先生と違うやないか!もっと他に何か言うてなかったか〜?」
「そのライターさんはな、『有能な弁護士を雇って開示請求等の然るべき措置を行い、誹謗中傷を一掃する』って言ってるらしいねん」
「ほな借金玉先生やないか!最高に有能な借金玉先生の顧問をやってる弁護士なんて有能の最高峰みたいなもんやからね!誹謗中傷者が一斉に謝罪と和解を申し出てきて事務所の処理能力がパンクするほどやったんやから!これは借金玉先生で決まりや!」
「でもなぁ、わからへんねん」
「何がわかれへんのよ」
「オカンが言うには、依頼した弁護士がDMで相手の個人情報を引き出そうとして炎上したらしいねん」
「ほな借金玉先生とちゃうやないか!借金玉先生の弁護士は有能なんやから!法律事務所のアカウントからDM送付して住所氏名のカマをかけて聞き出そうとした結果晒された上にそれを事務員のせいにする弁護士が顧問のはずあらへんがな!ほなもっと他に言うてなかったか〜?」
「その人はな、リーガルバトルにめちゃくちゃ詳しいらしいねん」
「ほな借金玉先生やないか!法律の知識だけではなく知り合いの弁護士から聞いた裏技情報まで詳しく知っとるしな!借金玉先生で決まりや!」
「でもちょっとわからへんねんな」
「何がわからへんねん!」
「オカンが言うには、『自分は借金玉じゃないかも知れないからこの裁判を受けたくない』って主張してるらしいねん」
「ほな、借金玉先生とちゃうか〜。本人がそう言ってるなら否定のしようがあらへんもんな。ほかには何か言うてなかったか〜?」
「オカンが言うには、弟がライトノベル作家の宇野朴人らしいねん」
「ほな借金玉先生やないか!借金玉先生で決まりや!」
「わかれへんねん」
「わからへんことない!オカンが好きなライターは借金玉先生や!」
「オカンが言うには、借金玉先生ではないって言うてんねん」
「ほな借金玉先生とちゃうやないか!オカンが借金玉先生ではないと言うんやから借金玉先生ちゃうがな!先言えよ!俺が裁判の話してる時どう思ててん!?」
「申し訳ない」
「ホンマにわかれへんやんこれ!どうなってんねんもう!」
「オトンが言うにはな」
「オトン!」
「はあちゅうちゃうかって」
「いや絶対ちゃうやろ!もうええわ!」
「「ありがとうございました〜」」