かずっち

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最近の記事

将棋大会開催の反省

この記事を書いている前日である2023/5/3に、東京都吉祥寺の将棋の森のスペースをお借りして、初段二段限定の将棋大会を開催しました。 twitterでの告知や将棋の森に置かせていただいたビラその他のルートでこの大会を知って頂き、個人で開催した大会にも関わらず定員24名が満席となっての開催となりました。参加してくださった方、ありがとうございました。 私自身、これが二回目の大会開催でした。 と言っても前回はコロナ禍以前、約4年前の開催だったため、社会は変化しているし私自身も

    • クレーンゲーム始めたい人への初心者からのアドバイス

      私は約一ヶ月前に唐突にゲームセンターのクレーンゲームにハマってしまいました。 狙うのは専ら箱に入ったフィギュア系のプライズで、この一ヶ月で40~50個ぐらいのフィギュアを獲得しました(いくらかかったかは推して知るべし)。 始めてから極短期間でまだまだ初心者も良いところですが、それでも本当に始めたてよりは経験を積んで分かってきたこともあるので、それを紹介できればなと思います。 ※前述の通り箱のフィギュアばかり狙っていてぬいぐるみとかは全く分かりませんのでご了承ください。 そ

      • 睡眠時無呼吸症候群がCPAPで劇的に改善した話

        結論重度の睡眠時無呼吸症候群で酷い眠気に悩まされていたが、CPAPを使うようになってすぐに劇的に改善したという話です。 睡眠時無呼吸症候群と診断された話私は今年の7月に睡眠時無呼吸症候群と診断されました。 元々10年近く前から実家に帰った時などには親から「いびきが凄い」「息が止まってる」と言われていましたが、一人暮らしなのもあって別段それでなにか困ってるわけでもないしと放置していました。 確かに普段から常に体調が何となく悪くていつも疲れているような感じはしていましたが、ま

        • JOPTに向けてPokerSnowieでトレーニングを開始してみた

          ポーカー(テキサスホールデム)を始めて約3か月になる。 先日、7月の三連休に行われるJOPT 2022 Tokyo #01 のメインイベントの参加権をサテライトで獲得した。 最近はポーカーを覚えて数ヶ月での優勝者というのも出ているらしく、まぁ優勝はともかくとして何とか day 2 まで残りたいという目標を立てた。 ということで、ポーカーのAIであるPokerSnowieを導入しトレーニングしてみることにした。 元々将棋も趣味だが、将棋界ではプロがAIを使ったトレーニング・研

          大切な思い出が足かせになった笑い話

          私は茅原実里という歌手(声優)のファンで、かれこれ15年程度ずっと聞き続けている。ちなみに今も聞きながらこれを書いている。 その茅原実里さんは昨年末に歌手活動を休止することになりラストライブが行われ、そこに参加してきた。その話は以前もここに書いた。 あれから約半年が経過したわけだが、私にとってはかけがえのない、何より大事な思い出になっている。むしろ時間が経つにつれてどんどん大きなものになって行っている気がする。 15年間ファンをやっていたと言っても実際に茅原実里のライブに行

          大切な思い出が足かせになった笑い話

          【級位者振り飛車党向け】美濃囲いの遠さを見直そう

          何がきっかけだったかは忘れてしまったが、今日はこんなツイートをした。 私は将棋を始めてから今までずっと振り飛車党(ほぼノーマル四間飛車だけど)で、美濃囲い党である。相振りでは色々指すけど、対抗形は98%まで美濃囲い系統と言っていいだろう(ただし藤井システムは美濃囲いに含むものとする)。 級位者の頃は「他に知らないから」ぐらいの感じで美濃に組んでいたが、今は美濃囲いが好きで、美濃囲いに組みたいがゆえに振り飛車にしていると言っても過言ではないぐらいである。 さて、上記のツイー

          【級位者振り飛車党向け】美濃囲いの遠さを見直そう

          自分の知能指数を知って良かったという話

          元のツイートは載せませんが、昨日Twitterでこんな話を見かけました。 「知能指数を自信のよりどころにしている人は、良い歳になってもまだセンター試験の点数を語っている奴よりも悪い」 ここではこの発言について良し悪しを論じるつもりはないのですが、ただ個人的な経験として、自分の知能指数を知ったことがプラスになった話を書いておきたいと思います。 大学で精神を病んだ話大学入学とともに地方から上京して一人暮らしを始めて、誰も知り合いがいない中での生活が始まりました。 それでも最

          自分の知能指数を知って良かったという話

          真面目で勤勉であることの弊害

          私が就職をしてから丸3年が経過した。 新卒4年目の人間が社会一般的に一人前とみなされるかどうかは定かではないが、まぁよく「まず3年働いてみろ」と言われることを考えるとその最低ラインはクリアできたという事だろう。 3年働いていると、その間に後輩が出来るわけである。 うちの会社は中途入社も多く、特に新卒から2年以内にやめて転職してくる人も少なくない。特に他業種からの転職組は事実上新人と同じ扱いになるわけだが、そういう人も含めると同じ案件に数人の後輩がいて共に仕事をしている。

          真面目で勤勉であることの弊害

          「いちばんむずかしいひらがなはどれ?」の素晴らしい点について

          こんなニュース記事を読んだ。 ひらがなの難しさ、という題材に着目したのも面白い発想だと思うのだが、私がこの自由研究について最も感心したのはまた別の点にある。 それは 「ひらがなの難しさを自分なりに定義し、定量的に評価したこと」 である。 どのひらがなが難しいか、というのは大変抽象的な問いである。 大人でも書きにくいと思うひらがながあったりする(例えば私は「を」というひらがなが上手く書けない)し、小学校低学年ならなおさら上手く書けない字は多いであろう。 しかしどの字を書き

          「いちばんむずかしいひらがなはどれ?」の素晴らしい点について

          15年前から茅原実里の歌が好きという話

          (本文内では敬称略であることをご了承ください) 茅原実里という存在との出会い私は約15年前、高校生のころからずっと茅原実里の歌が好きだ。 茅原実里の職業は、一般的には声優という事になるだろう。 2006年に放送された、かの有名な涼宮ハルヒの憂鬱というアニメの中の長門有希というキャラクターの声優としてブレイクした。 当時私はリアルタイムではないものの流行っているのを耳にして原作を読み、そしてアニメも見た。当時、ハルヒによってアニメファンになった人は数知れずという大人気作で、

          15年前から茅原実里の歌が好きという話

          【天鳳】平均的な実力だと本当に昇段しやすいのか計算してみた

          twitterにて、 1位~4位の確率が全て25%だとして、鳳凰卓で七段原点から昇段する確率と降段する確率はどちらが高いか という話題が流れてきた。 そしてそのツイートには「昇段する確率の方が高い」と書かれていた。 理屈としては、昇降段ギリギリのポイントの際には、昇段側は1位でも2位でも良いので50%の確率だが、降段側は4位の場合の25%だけだから、というようなことが書いてあった。 たしかに一理あるようには思うけど、しかし一方で天鳳はラスのマイナスが大きいわけで、ラス

          【天鳳】平均的な実力だと本当に昇段しやすいのか計算してみた

          ゲーム探索の基本「ミニマックス法」をおさらいしよう

          たまたまTwitterで将棋ソフトの探索について話題になったのと、最近暇つぶしにぴょんぴょん将棋のAIなんかを作って遊んでいたので、そういったゲームでの探索(先読み)の基本となるミニマックス法について簡単に説明してみようと思った。 ミニマックス法の原理は非常にシンプルでいながら合理的な方法なので、知っておいて損は無いと思う。 ゲーム木について下の図のように、現在の局面から1手ずつ進めるときにあり得るすべての局面をツリー構造で示したものをゲーム木という。 上の図は、各局面で

          ゲーム探索の基本「ミニマックス法」をおさらいしよう

          大人同士でも知力に大きな差があることを強く認識すべきだと思う

          高知能者のコミュニケーショントラブル: IQが20違うと会話が通じない という本が以前少し話題になった。 内容はあまり科学的根拠に基づいたものではなかったが、しかし読んでいてとても納得できる部分も多かった。 さて、IQが20違う、というのはどのぐらいの差だろうか。 一般的なウェクスラー式知能検査においてはIQの標準偏差は15であるとされている(平均は100)。 したがって先ほどの本は、1.33σほど離れると会話が成立しないと主張しているわけである。 (なお、日本人の平均IQ

          大人同士でも知力に大きな差があることを強く認識すべきだと思う

          二歩突っ切りは派手な戦法ではない

          二枚落ちと言えば、駒落ちの花形手合いだと思う。 上手に飛車角が無いので攻撃力は無いものの、守り駒は全て揃っている。かつ大駒というのは狙われやすい弱点でもあるので、ある意味上手陣は全然スキのない戦力であるともいえる。 それだけに下手も正確に攻めないと上手の手厚い受けに跳ね返されてしまうので、特にプロ相手に勝つのは結構難しい。指導対局で1度でも二枚落ちで勝てれば初段なんて言われるのも納得の手合いで、有段クラスの実力が付かないと中々歯が立たないのである。 そんな二枚落ちの定跡と言

          二歩突っ切りは派手な戦法ではない

          将棋の四強の実力関係を推定してみた

          この記事を書いている2021/6/30現在、将棋界では「棋聖戦」と「王位戦」という二つのタイトル戦が進行中である。 どちらも保有しているのは藤井聡太二冠で、棋聖戦は渡辺明名人(三冠)、王位戦は豊島将之竜王(二冠)が挑戦している。 名人と竜王というのは8つのタイトルの中でも最上位に存在しており、まだ十代である藤井二冠に最強の二人が挑戦したと言ってよいだろう。 またこの3人に永瀬拓矢王座を加えた4人が現在の将棋界四強と言われていて、この4人でタイトルを分け合っていることから名実と

          将棋の四強の実力関係を推定してみた

          会話の鎖を敢えて飛ばすという話

          以前、日本語を正しく理解するだけで、あなたは「空気が読める人」になるという素晴らしい記事を読んだ。日本語の会話というものを我々素人でも分かりやすいように分析して、それに基づいてどう会話すべきかというのを示してくれている。コミュニケーションが苦手だと自覚している人はきっと参考になるだろうし、そうでない人も自分の会話を見直すきっかけになったり、さらに良い会話をするヒントになったりするだろう。 さて、上述の記事の中にもあるが、会話というのは相手が何を意図して話しているのかを正しく

          会話の鎖を敢えて飛ばすという話