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心房細動(Af)について

心房細動について聞いたことがありますか?
最近、日本心臓財団のテレビCMやApple Watchを使っている方なら一度は聞いたことがあるかと思います。
今回は心房細動についてポイントを押さえて説明させていただきます。


心房細動ってそもそも何?

心臓には心房と心室という4つの部屋があります。
本来これらの部屋は一定のリズムで動くことによって全身に血液を巡らせています。
この4つの部屋のうち、心房が一定のリズムではなく不規則に動いてしまうことを心房細動と言います。

https://www.shinbousaidou-navi.com/about/ 心房細動ナビより


症状

一般的に動悸や息切れ、めまい、疲労感が代表的な症状として挙げられます。また、人によりますが、症状が全く現れない方もいます。


原因

加齢が多くの原因と言われており、年齢を重ねることが原因となりますがもちろんそれだけではありません。
若くても飲酒、喫煙、ストレス、睡眠不足といった一般的な生活習慣病の原因と言われているものも心房細動の原因となります。

心房細動の何が危ないの?

不規則に心臓が動くことによって十分に血液を全身に送り届けることができません。心臓をポンプに喩えていただくと分かりやすいかと思いますが、リズムよく規則的に押し出さないと十分な水が出てこないだけでなくその中に水が溜まってしまうかと思います。心臓も同様で、規則的に動けない心臓内には血液が溜まってしまいます。
血液が心臓内に溜まると塊ができてしまい、それが全身に流れ頭に詰まる脳梗塞が1番危ないと言われています。
実際に心房細動が原因の脳梗塞が1番予後が悪いと言われています。
また、不規則なリズムでの動きを続けていることにより心臓の機能が低下してしまう心不全にもなってしまうことがあります。


治療

  1. 薬による治療・・・不規則になったリズムを薬で整えます。または、血液がドロドロにならない様にサラサラにするお薬を使うこともあります。

  2. カテーテルアブレーション・・・カテーテルと呼ばれる細い管を足の付け根から入れて、不規則なリズムの原因になっている箇所を治療します

  3. 外科的治療・・・心臓を開いて、不規則なリズムの原因になっている箇所を治療します。

現在、薬剤による治療とカテーテルアブレーションがメインの治療方法となっています。

カテーテルアブレーションに関しては長年従事してきたため最新の治療方法含め次の記事でご紹介できたらなと思います。進歩が早い治療なのでもし心房細動と診断されたとしても治療の選択肢はたくさんあります。

最後に

病気は何でもそうですが、早期発見が重要です。
今一度自分の脈のリズムをぜひチェックしてみてください。
身体は何にも変えられない大事な資本ですので、おかしなことがあったらすぐに病院を受診して相談してみてください。


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