発注者側がなぜ情報系の資格を取るのか
私めは業務でPCは触っておりますが、IT業界の者ではありません。しかしながら、なぜ必死こいて(今さら)IT系の取りに行っているのか、朝の試験勉強の合間にふと思ったのです。と思えば、以下のような目も当てられない状況をみていて、これはまずいと。せめて業者と現場を翻訳できる人間が多くなっていかないとやってけないのではないか、というシチュエーションが今後あるかもしれない。勉強のやる気を奮い立たせている、今日この頃です。こんなこと書いている暇があったら勉強しないといけないぞ私。
(以下、目も当てられない状況の描写。描写はフィクションであり、実在の人物や団体とは関係ありません。本当です。あくまでも妄想ネタです。)
業界であろうがなかろうが、今は業務システムなしでは組織は立ち行かないんですよね。人件費削減の嵐の中、各種法務対応やデータ管理、業務の自動化含め頼りっぱなしなわけです。一方、それらシステムに対して、素人側から見て、とっつきにくくて利用頻度が少ない、インタフェースがいけてなくて使いにくい、使わない機能ばかり充実してる、最近でこそすぐに落ちるとかはないですが。。
そりゃあ、受注する側はいろんなところのシステムを手掛けているわけで、納入するシステムとしていろいろと工夫して特長を出してくるのですが、ローカルに合わせるためにカスタマイズするとそりゃあコストがかさむし、カスタマイズしてもらって納入してもらって起動したけど、いやまあ注文したとおりだけどこれじゃないよ、とか別のところで障害がおこってそっちも修復してもらったり、それらを繰り返したら操作が複雑になったり。
やがて入れ替え時期になってシステム更新をするとなったときにカスタマイズ入れまくったおかげですっかりガラパゴス化しちゃっていてほかの業者が入れなくって予算に合わなくて。結局当該業者継続となるのでますます・・・。
ホント、なんとかしてくれ。。
今回、とある業務システムを入れ替えるにあたり、複数の業者にヒアリングをしてRFPを作成するタイミング。時遅しの感があるのですが、業者側の言葉や文化習わしを少しでも理解し、下世話な話をすれば役立ってかつ安く現場から見て便利なシステムを導入できないものか、と思った主人公。
同業他社では米国のIT系会社に社員を留学させ、その社員を中心に帰国後システムを内製化しちゃったり、別の会社でも社員が一人でシステムを構築しちゃったりすごい事例報告を拝聴したりしておりまして、うちでもできないかうらやましいぞ、と思う主人公。
一方、当該組織のような小規模会社ではIT部門は一応あるものの忙しすぎて基盤系だけで手いっぱいで現場のシステムまでかまってられません勝手にやって状態で、くだんのシステムはすっかりハウルの動く城になってしまっている。別システムのオプションでできるもんをわざわざお金かけて親和性のないサービスとして別部門で立ち上げちゃったりして。
そしてジョブローテーションで習熟した社員が異動してしまい、わかる社員がいない中、ガラパゴスシステムのマニュアルもろくに用意されないまま苦しむ後任。そして別のシステム担当は人事や幹部に泣かれて余人を以て替えがたい人材として本人の脱出希望にも関わらず塩漬け。
このような現状維持バイアスが強烈に吹き荒れる風土を変えるため、日々奮闘する主人公とヒロインが織り成すラブストーリー。