このnoteは、弁護士として働く私が友人との会話の中で生まれたアイデアを、半ば実験的に実践するものです。 ネット上には弁護士が執筆する無料ブログや無料記事が豊富にあり、法律系の情報収集の一助となっています。一方で、法律関係の書籍も多数出版され、専門的な知識を得ることも容易になっています。 しかしながら、無料ブログや無料記事ですと一般論に終始することが多く、もう一歩踏み込んだ知見を得たいという需要には応えられていません。そうは言いながらも、法律関係の書籍は重厚であり値段も高
今年の6月から、会員制の士業勉強会の運営をお手伝いしています。 知り合いの社労士さん発案でスタートしたもので、少しずつですが会員も増え、毎回活気ある勉強会が開催できています。 設立の想いは公式noteをぜひご覧ください。 はじめまして。ナレクロです。|Knowledge Cross (note.com) 世の中、ビジネス交流会や士業向けセミナーはいっぱいありますが、どうしても営業色があったり、継続性がなかったりと、個人的には苦手。。。 とはいえ他士業から学ぶことは多
このたびNEXAGE法律事務所では、 2023年司法試験受験者(第77期司法修習予定者)の皆様を対象とした弁護士の採用活動を開始いたしました。 NEXAGE法律事務所は、クライアントと共に、 ・「次の(NEXT)」+「ステージ(STAGE)」 ・「新しい(NEXT)」+「時代(AGE)」 を創造することを理念とし、2017年2月1日に設立された法律事務所です。 当事務所のパートナー弁護士4名は、いずれも大手法律事務所において10年以上の経験を有しており、 その間
※今回は文量が多いため、PDFのみでのご提供です(約2万字)。 ご参考まで、冒頭のみ記載しています。 1 業務委託契約とは 業務委託契約は、文字どおり、一方当事者が他方当事者に対し、自らの業務の一部又は全部を委託する(やってもらう)契約です。コンサルティングやシステム開発など、多くの場面で用いられる契約であり、企業法務に携わる方であれば、必ずと言っていいほどよく目にするものかと思います。 加えて、昨今のフリーランスの増加に伴い、個人であっても業務委託契約を締結する場面が増え
● 契約の一般条項 どんな契約であれ、共通して規定される条項があります。典型的なのは契約解除の条項や管轄裁判所の条項であり、「一般条項」と言われます。 契約書を作成するうえで一般条項は必須であるものの、定型的な規定が多いため契約レビューのプロセスにおいても軽く流されがちです。特に、会社内のレビュープロセスにあっては、契約の重要な条項は何重にもレビューされる一方、一般条項は誰も気にしない結果、いわゆる「レビューのエアポケット」が生まれることがあります。 それで実際に問題に
● 秘密保持契約とは 秘密保持契約は、ある目的のために会社間で情報を開示し合うにあたり、その情報の取扱いを定めるものです。その名前からも明らかなように、開示した情報について、開示先に秘密として取り扱うよう義務付けることが主な目的です。 実務において、秘密保持契約はかなり定型化されてきており、当事者のどちらかが提示したひな形でそのまま締結される例も多いようです。しかし、その内容をしっかり理解し、自社における情報の取扱いフローと整合することを確認しておかないと、思わぬ落とし穴