Kazdonkai

日本史(近世~近代初期)を専門とする教員(予備校・中学・高校・大学)。研究者脳だけど教育者肌なので後者に向いがち。パソコンはPC88時代から。情報管理のため10年以上Wiki(XpWiki)を使って来ましたが、2020年からRoam→Obsidianに変更。

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日本史(近世~近代初期)を専門とする教員(予備校・中学・高校・大学)。研究者脳だけど教育者肌なので後者に向いがち。パソコンはPC88時代から。情報管理のため10年以上Wiki(XpWiki)を使って来ましたが、2020年からRoam→Obsidianに変更。

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  • 質的研究のためのリサーチ・アプリ活用法

    レボート・論文を書くための理論・方法論・実践の創造・Obsidianの活用法

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質的研究のためのリサーチ・アプリ活用法 Obsidianの思考 Ⅰ-3 補論 PIM からPKMへ[前編-2]

2. 比較としてのPKM2-l PKM概念の登場 では,今度はPKM(Personal Knowledge Management)を対象にしましょう。 大まかには,先回の前編でその歴史的推移を追いましたが,その後の探究を踏まえて,もう少し議論を深めてみましょう。 マックス・フェルケル(Max Völkel)氏によれば、PKMという用語は1987年にまでさかのぼることができます(『Personal Knowledge Models with Semantic Technol

    • 質的研究のためのリサーチ・アプリ活用法 Obsidianの思考 Ⅰ-3 補論 PIM からPKMへ[前編-1]

      はじめにこのnoteでは,Ⅰ-2 前・後編の補論として,PIMについて考えてみたいと思います。 先回の前編では,PKMの歴史的推移を,社会状況の変化の中でたどりましたが,PIMについては,「さまざまな情報アイテムを収集するという,パーソナルな情報管理の方法であるPIM(Personal Information Magagement)も参考にして,ナレッジマネジメントの理論が構築されていった」とだけ述べて,PIMの具体的な内容や,PKMとの関係については触れませんでした。

      • 質的研究のためのリサーチ・アプリ活用法 Obsidianの思考 Ⅰ-2 PKM/PKGの歴史的推移とObsidian [後編]

        つなげるということ前編では,俯瞰的に,社会的なレベルでのPKMの歴史的発展と意味をたどってきました。 後編では,情報工学的なレベル(技術的レベル)から,Obsidian などのPKMアプリが近年,どのような潮流の中で増加し,また,PKGへと進化を遂げつつあるのかを考えてみたいと思います。 さて,前半のnoteでは,PKMにとって関係性が重要であると述べました。 そして,この関係性こそは,前編の事例で示したようにObsidianにとって要になる機能です。 このことは,2

        • 質的研究のためのリサーチ・アプリ活用法 Obsidianの思考 Ⅰ-2 PKM/PKGの歴史的推移とObsidian [前編]

          このnoteは,Obsidian Advent Calender (2023.12.24) のnote でもあります。 そこで,オープニング画像もクリスマス仕様となっています。 はじめに2020年の5月にv0.5.0として限定公開され,2022年の10月にv1.0として正式リリースされたObsidianは,2023年12月現在,さらに進化を遂げつつあります。(正確なユーザー数は分かりませんが,最も人気のあるExcalidraw プラグインは140万を越えているので100万人

        • 質的研究のためのリサーチ・アプリ活用法 Obsidianの思考 Ⅰ-3 補論 PIM からPKMへ[前編-2]

        • 質的研究のためのリサーチ・アプリ活用法 Obsidianの思考 Ⅰ-3 補論 PIM からPKMへ[前編-1]

        • 質的研究のためのリサーチ・アプリ活用法 Obsidianの思考 Ⅰ-2 PKM/PKGの歴史的推移とObsidian [後編]

        • 質的研究のためのリサーチ・アプリ活用法 Obsidianの思考 Ⅰ-2 PKM/PKGの歴史的推移とObsidian [前編]

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        • 質的研究のためのリサーチ・アプリ活用法
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          質的研究のためのリサーチ・アプリ活用法   Obsidian の技法1 noteの移動法

          今回は,Obsidian の技法 その1です。 Obsidian は,保管庫内でフォルダーを使うことができます。 もちろん,note はすべてルートに置くというやり方もありますが,フォルダーを使うことは,情報を分類する有力な手段の一つだとわたしは考えています。 また,Obsidian の Notion 的データベースである DB Folder プラグインや,書籍の書誌情報を自動的に取得できる Book Search プラグインは,特定のフォルダーを単位としています。(これ

          質的研究のためのリサーチ・アプリ活用法   Obsidian の技法1 noteの移動法

          質的研究のためのリサーチ・アプリ活用法   Obsidianの思考 Ⅱ 実践編1-1

          はじめに今回は,第一部の続きではなく,第二部のその1です。 第一部の note は 構想の段階から完成まで Obsidian を用いて書いています。 そこで,第二部では,第ー部の叙述をどのようにして作成したのかを説明します。 第一部を作成しているときの思考過程を追いながら,実際に Obsidianをどのように使っているかを紹介することにします。 (ついでに,第一部 その1には,構造的な問題がはらまれていることにも触れます)。 論文なりレポートなりを書く場合には,前にも書いた

          質的研究のためのリサーチ・アプリ活用法   Obsidianの思考 Ⅱ 実践編1-1

          質的研究のためのリサーチ・アプリ活用法   Obsidianの思考 Ⅰ-1 Obsidian とは何か

          はじめに大変ご無沙汰しましたが,新しいnoteを公開します。 当初の予定では,前回のアウトラインの議論を踏まえて,アイデア・プロセッサを紹介しながら,ダイアグラムの利用について考える予定でした。 ただし,かなり時間が経ってしまったので,この連載noteの主眼であるObsidianにテーマを変更することにしました。 (アイデア・プロセッサについては,教育現場でのダイアグラムの活用法というトピックを考えているので,のちに改めて書くことにします)。 この間,Obsidianの

          質的研究のためのリサーチ・アプリ活用法   Obsidianの思考 Ⅰ-1 Obsidian とは何か

          質的研究のためのリサーチ・アプリ活用法  【理論】アウトライン・プロセッサーからアイデア・プロセッサーへ その2

          タイトルのその1では、(1)アウトラインには構想としてのアウトラインと,構成としてのアウトラインの二種類があること,(2)そして,構想から構成へのアウトラインへの移行には問題が生じることを指摘しました。今回は,(2)の問題を具体的に考える事から始めましょう。 構成としてのアウトライン(執筆作業)ここで,もう一度、研究をデザインしていくときの構造の違いを確認しておきます。 先回指摘したように、情報の5つの局面は、それぞれ異なった構造を持っており,その内,③と④は,次の通りでし

          質的研究のためのリサーチ・アプリ活用法  【理論】アウトライン・プロセッサーからアイデア・プロセッサーへ その2

          質的研究のためのリサーチ・アプリ活用法  【理論】アウトライン・プロセッサーからアイデア・プロセッサーへ その1

          書く作業は、立体的な考えを線状のことばの上にのせることである。  ー 外山滋比古『思考の整理学』 ー このノートの第一回目では,連載ノート全体の目的・基本的タームの説明と予定している構成を書きました。 今回は,【理論】C.情報デザインアプリの発展 の1項目である  「C-2 アウトライン・プロセッサーからアイデア・プロセッサーへ」 です。 先回のノートの続きとして何を書こうかといろいろ考えてみました。 導入編を続けて,リサーチ・アプリの紹介をしようかとも思いましたが,こ

          質的研究のためのリサーチ・アプリ活用法  【理論】アウトライン・プロセッサーからアイデア・プロセッサーへ その1

          質的研究のためのリサーチ・アプリ活用法  ―研究の情報デザイン― 【導入】その1

          目的と対象この連載ノートでは、レポートや論文を書く人を対象に、どのように情報をデザインして、研究を進めていけばよいのかを考えていきたいと思います。 とりあえず、大学でレポートや卒業論文を書かなければいけない学生や、投稿論文や修論・博論を書こうという院生を、このノートの主要なターゲットに考えていますが、すでに方法論を確立している研究者・教員や、知識産業に従事したり,自ら勉強を積極的に進めている一般の方々にも参考になれば良いなと思っています。 詳しくは、追々解説していきますが

          質的研究のためのリサーチ・アプリ活用法  ―研究の情報デザイン― 【導入】その1