弱みを強みに
英語ガイドアドバイザーの Kazu(金田憲昭:かねだかづあき)です。
『英語を話せるようになりたいけど、長年のブランクがある・これまで何度も挫折してきた・何からやったらいいか分からない、こんなお悩みをお持ちの方が “海外の方をアテンドするために必要な英語力” を身につけるための “パーソナル学習サポート” をしています』
(わたし自身も Sake Guide -日本酒ガイド- として海外の方をアテンドする活動もしています)
Transforming My Weakness into a Strength
The other day, I had a session with one of my students who receives my personalized learning support.
先日、私のパーソナライズ学習サポートを受けてくださっている生徒さんとのセッションがありました。
During the session, I discovered that she was struggling to produce the "r" sound properly.
セッション中に、彼女が「r」の音を正しく発音するのに苦労していることがわかりました。
Being able to differentiate between the "r" and "l" sounds is one of the biggest challenges for Japanese learners of English because it isn’t a distinction required in Japanese, so we simply aren’t familiar with it.
「r」と「l」の音を区別することは、日本人の英語学習者にとって最大の課題の一つです。日本語ではその区別が必要ないため、私たちはその音に慣れていないのです。
From my experience as both a teacher and a learner, I could immediately tell what was causing her difficulty.
教える側の経験と、学ぶ側の経験から、彼女が何に苦労しているのかすぐにわかりました。
After giving her some advice, she quickly grasped the sound and overcame it.
アドバイスをしたところ、彼女はすぐにその音を理解し、克服しました。
She had a big smile on her face as she tried the sound with different words.
彼女は別の単語でその音を試してみて、顔に大きな笑みを浮かべていました。
Moments like this make me feel proud because this is something I couldn’t have imagined myself doing ten years ago when I decided to take English seriously again through an intensive English program.
こういった瞬間に、私は誇りを感じます。なぜなら、10年前に集中学習プログラムを通じて、本格的に英語を学び直すことを決意した頃の自分は、今のようなことをしているなんて想像もできなかったからです。
Back then, working on pronunciation was by far the most difficult task for me.
当時、発音の練習は私にとって圧倒的に難しい課題でした。
I felt so terrible at it that I avoided practicing those skills altogether.
あまりにも苦手に感じていたので、その練習を完全に避けていました。
However, the curriculum of the program included a speech contest where every student had to draft, memorize, and deliver a four-minute speech in front of a large audience.
しかし、そのプログラムのカリキュラムには、全ての生徒が原稿を作成し、暗唱し、大勢の観客の前で4分間のスピーチを行うというスピーチコンテストが含まれていました。
Along the way, I had to learn to pronounce my speech properly.
その過程で、スピーチを正しく発音することを学ぶ必要がありました。
Since I had to memorize the speech, I practiced it repeatedly after each lesson.
スピーチを暗唱する必要があったため、毎回のレッスン後に繰り返し練習しました。
One day, while reading it aloud, a classmate who spoke beautiful English happened to be nearby.
ある日、声に出して練習していると、綺麗な英語を話すクラスメートが近くにいました。
I still remember what she said to me, as if it were yesterday: “You’re trying to pronounce 'rule,' but unfortunately, that’s not an 'r' sound.”
彼女が言ってくれた言葉は、今でも昨日のことのように覚えています。
「 'rule' を発音しようとしているけれど、残念ながらそれは 'r' の音じゃないよ。」
I didn’t feel any resentment toward her because it was no surprise to me.
私は彼女に対して何の反感も抱きませんでした。なぜならそれは驚きではなかったからです。
I knew I hadn’t been able to pronounce it, but I simply didn’t know what to do or how to improve.
(If I could go back and talk to my 30-year-old self, I would give the same advice I give my students today.)
自分が発音できていないことはわかっていましたが、何をすればよいのか、どう改善すればよいのかがわからなかったのです。
(もし30歳の自分に会えたら、今の生徒さんにしているのと同じアドバイスをしてあげられるのですが。)
This experience changed my view on the importance of pronunciation skills.
この経験が、発音スキルの重要性についての私の考えを変えました。
Despite this, I still didn’t focus on pronunciation back then because I considered it my weakness.
それにもかかわらず、当時私は発音を自分の弱点だと思っていたため、まだ発音に重点を置きませんでした。
My mindset was something like, “Even if I can’t speak English beautifully, as long as I have a solid foundation in other skills, I can still communicate with native speakers without problems. So, I don’t need to spend too much time or energy on something that makes me feel insecure.”
私の考え方は、
「たとえ英語を美しく話せなくても、他のスキルの基礎がしっかりしていれば、ネイティブと問題なくコミュニケーションが取れるから、不安を感じることに多くの時間やエネルギーを割く必要はない」
というものでした。
For a long time, I prioritized other skills like grammar and vocabulary, and this habit continued even after I became an English teacher at one of the largest English-learning companies.
長い間、私は文法や語彙などの他のスキルを優先しており、この習慣は、大手の英語教育の会社で英語講師になってからも続きました。
This mindset led to two more unforgettable moments.
この考え方のせいで、さらに二つの忘れられない瞬間を経験することになりました。
In my first year teaching at the company, I was assigned a class with fifth and sixth graders.
会社での最初の年、私は5年生と6年生が一緒のクラスを担当することになりました。
Among them, there was a 12-year-old girl with excellent pronunciation.
その中には、すでに発音がとても上手な12歳の女の子がいました。
Once, during a lesson, she pointed out that my pronunciation wasn’t correct.
ある時、レッスン中に彼女が私の発音が正しくないと指摘してきました。
I remember feeling humiliated and frustrated with myself.
そのとき、自分に対して本当に恥ずかしく、悔しい思いをしたのを覚えています。
In the following year, as I was still gaining experience, a trainer observed one of my classes and offered constructive feedback afterward.
翌年、まだ経験を積んでいる段階で、トレーナーが私のレッスンを見学し、その後、建設的なフィードバックをくれました。
She noted some words I had used during the lesson and gave me advice on how to improve specific areas of my pronunciation.
彼女は私がレッスン中に使ったいくつかの単語について触れ、発音の特定の部分を改善するためのアドバイスをくれました。
I don’t remember exactly when I decided to commit to improving this weakness, but it was likely after experiencing those two memorable moments at the company.
いつからこの弱点を改善することに本気で取り組むことを決意したのかは正確には覚えていませんが、おそらく会社でのこれら二つの出来事を経験してからだと思います。
With dedication over the past seven years, I’ve managed to overcome my insecurity.
この7年間の努力のおかげで、不安を克服することができました。
I no longer consider pronunciation my weakness. In fact, I now see it as one of my strengths.
私はもう発音を自分の弱点とは思っていません。むしろ、それが私の強みの一つだと感じています。
That doesn’t mean I think my pronunciation is perfect.
だからといって、私の発音が完璧だと思っているわけではありません。
I still have many sounds and areas to work on, and I believe there’s always room for improvement to become a better speaker.
まだ改善すべき音や分野がたくさんあり、より良い話者になるためには常に向上の余地があると思っています。
However, I’m positive that the time and effort I’ve invested over the years have equipped me to support my students better.
しかし、これまでに費やしてきた時間と努力が、私の生徒をより良くサポートする力を与えてくれていると確信しています。
Because of the time I’ve spent practicing, I can easily detect subtle differences in the sounds my students produce, even those they might not notice themselves.
これまでの練習に費やしてきた時間のおかげで、生徒さんが自分では気づかないような微妙な音の違いも簡単に見分けることができます。
Thanks to my own efforts, I can offer accurate advice on the spot.
これまでコミットしてきたおかげで、的確なアドバイスをその場で提供することができます。
I could never have imagined my greatest weakness transforming into one of my strengths like this.
自分の最大の弱点がこんな形で強みに変わるなんて、かつては想像もできませんでした。
Just as I did ten years ago, I remain dedicated to learning English.
10年前と同じように、私は今も英語学習にコミットしています。
I look forward to seeing how my current efforts will evolve into new strengths in the future.
今の取り組みが将来どのように新しい強みへと成長していくのか、楽しみにしています。
*ワンポイント解説
❶struggle(苦労する、もがく)
Many students struggle with pronunciation when they first start learning English.
(多くの生徒は、英語を学び始めたときに発音で苦労します。)
❷insecurity(不安、自信のなさ)
Overcoming insecurity is essential to becoming a confident speaker.
(不安を克服することは、自信を持って話すために重要です。)
❸constructive(建設的な、前向きな)
My teacher gave me constructive feedback on how to improve my writing skills.
(先生は私のライティングスキルを向上させるための建設的なフィードバックをくれました。)
❹priority(優先事項、優先順位)
Setting clear priorities helps you manage your time effectively.
(明確な優先事項を設定することで、時間を効率的に管理できます。)
❺commit(専念する、コミットする)
If you want to improve, you must commit to practicing every day.
(上達したいなら、毎日練習することに専念しなければなりません。)
That's all for today.
Thank you so much for visiting the page!
Hope you liked it:-)
〇 この記事を書いてるのはこんな人
大学卒業後、営業職を1年目で挫折。
その後29歳まで飲食店勤務とストリートバスケに奮闘。30歳目前で "英語を使って仕事をしよう"と決意し再勉強。2年でTOEIC900オーバー達成。そこから、
英語講師6年 / 日本語教師5年 / 日本酒の酒蔵で英語ガイド7年 / 海外の方へ日本酒発信活動・インバウンド観光客対象のオリジナル日本酒ツアー3年
英語習得前は想像できなかったことを経験。これがきっかけで、過去の自分のように長年英語で悩んできた方が、英語で可能性を広げるサポートがしたいと思うようになり、英語ガイドアドバイザーとして始動。
英語学習に対して、長年のブランクがある・これまで何度も挫折してきた・何からやったらいいか分からない、こんな悩みを持つ方が “海外の方をアテンドできる英語力” を身につけるための “パーソナル学習サポート” をしている。
- 実績 -
・TOEIC940
・某英会話スクール6年間で250名指導。2018年度講師部門成績1位
・国際唎酒師
・海外の方対象の日本酒の書籍作成
・インバウンド観光客対象の日本酒ツアー50回以上
・英語学習法セミナー30回以上