小学生年代で大事なこと。
僕が小学生にサッカーを教える上で大事にしていることの1つ。
それは子供の成長段階を考えて指導をするということ。
例えば、1人の選手が突破してゴールを決めたとします。
もちろんゴールは素晴らしい!
でもそこまでのプレーはどうだったか?
→味方が良いポジションにいたのでそっちを使った方が良かったのではないか?
→足が早くてスピードでぶっちぎっただけではないのか?
→体が大きくて強引に力で押しのけて抜いただけではないのか?
→キック力があるからコースを狙わなくても入ってるだけなのではないか?
小学生年代だけで考えたら、これで勝てたり点が取れたらそれでいいし、その集まりで強豪チームと言われれば指導者としても名があがり良いのかもしれない。
でも、小学生年代でそういう身体的な優位性まかせにサッカーをやってる子は中学、高校、その先となった時に周りの選手の成長に合わせて自然と埋もれていくと思っています。
→状況に関係なくとにかく仕掛けてロストする。
→スピードで抜けなくなり手詰まりになる。
→身長が伸びずに今まで当たり負けしなかったのが通用しなくなる。
→適当にシュートを打ってたので全然入らなくなる。
そういう場面に直面した時に「あれ?」「なんで?」「おかしいぞ?」という風にスランプ状態に陥いってしまう(そしてこれは本人には原因がわかりません)
そんな選手が結構多いのではないかと思います。
小学生年代のスーパープレーヤーがいつの間にか消えるなんてこともよくあると思います。
(あれ?あの子最近名前聞かないけどどうなったんだろう?みたいな)
こうならない為に僕は"ミライク"的な視点で指導をしていくことをモットーにしています。
→足が早くなくて抜けないけど相手を見て逆を取ろうとしてる。
→背はちっちゃいけど、誰よりも味方を助けるポジションを意識してる。
→キック力はたいしてないけど相手を騙すようなパスが出せる。
こういう選手を大事にしたいですし、そのほうが後々体が成長した時に良いサッカー選手として絶対活躍できると僕は信じています。
なので、自分のチームでたとえ結果が出なくても、そういう選手を育てたいし、見逃さないようにしたい。
常に"フットボールの本質"を伝えていきたい。
幸いなことにウチのチームは勝利が義務づけられているような強豪チームではないので、
育成に目を向けやすい環境に居られることはありがたい限りです。
是非皆さんも今一度自分のチームに目を向けて、
ちょっとでもそういった視点で子供達を見て頂けたらなと思います。