KAZUコーチの『ミライク』サッカーノート

"未来に繋がる育成(ミライク)"を掲げてジュニアのサッカークラブでコーチをやっています。日々の取り組み、指導をしていく中で感じた事や、選手達との関わりなどを書き綴っていきます。 大会結果公開/練習メニュー公開/お父さんコーチ応援/サッカー哲学/サッカー指導者/

KAZUコーチの『ミライク』サッカーノート

"未来に繋がる育成(ミライク)"を掲げてジュニアのサッカークラブでコーチをやっています。日々の取り組み、指導をしていく中で感じた事や、選手達との関わりなどを書き綴っていきます。 大会結果公開/練習メニュー公開/お父さんコーチ応援/サッカー哲学/サッカー指導者/

最近の記事

自分が教えられてきたサッカー観を疑え。

インサイドキックは軸足のつま先をパスする相手に真っ直ぐに向けて蹴るように! これ、自分もプレーヤーの時にそのように教えられてきたし、指導者になりたての頃は子供達に対してもそう教えていました。 でもコレって大事な観点が抜け落ちてますよね? サッカーって相手がいるわけだから、この蹴り方だと味方に「出すよ!」って伝わるのと同時に、相手にも「(姿勢や蹴り方から)ここにパスを出すだろう!」と予測されやすくなってしまう、いわゆる嵌めパスになってしまう… なので本来はつま先の向きに

    • 【観戦レポートVol.③】アジア杯 ベスト8 日本vsイラン

      試合の細かい内容については皆さんも恐らくご覧になっているので省略します。 ここでは試合を観て感じたことを僕なりに書かせて頂きます。是非ご覧ください。 僕の感じたイラン戦の主な敗因 ①明らかにコンディション不良の板倉選手を最後まで引っ張ったこと この試合で板倉選手は前半から明らかに様子がおかしかったです。 簡単に相手と入れ替わられたり、裏を取られてしまったり、絶対一発でスライディングしちゃいけないところでしてしまったりと普段ならやらないようなプレーを連発していました。

      • トレーニングメニュー公開Vol.2 4v2ロンド

        ⚫︎ルール 攻撃側4人→DFの間を通すパスを狙いつつ、ボールを奪われないように回す。 守備側2人→もう1人のDFと連携して間を通されないようにしながらボールを奪いにいく。 ボールを奪われたらその選手はDFと交代。 ⚫︎ポイント ①表と裏のインサイドキック →出し先を読まれないモーションで蹴るインサイドキック(つま先の向きで騙す) 表)つま先の向きに対して外側へのパス 裏) つま先の向きに対して内側へのパス ※これによる駆け引きを行うことでDFを動かし間を狙う。

        • トレーニングメニュー公開Vol.1 二軸パスコン

          ⚫︎ルール ①パスしたらパスしたところ(反対側)に並ぶ ②パスを受けたらワンタッチでゲートを通過 ③ゲートを通過してからパスする ⚫︎ポイント ①二軸キック →蹴ってその場に止まらず、そのまま反対側へ走るパス&ゴーの意識づくり。蹴り足が1歩目になるようにすればおのずとニ軸キックにもなる。 ②二軸トラップ →1タッチで必ずマーカー間を通過する。 足元に止めるのではなくゲートに対してコントロールオリエンタード(体とボールが一緒に通過)することで自然とニ軸トラップになる。

          小学生年代で大事なこと。

          僕が小学生にサッカーを教える上で大事にしていることの1つ。 それは子供の成長段階を考えて指導をするということ。 例えば、1人の選手が突破してゴールを決めたとします。 もちろんゴールは素晴らしい! でもそこまでのプレーはどうだったか? →味方が良いポジションにいたのでそっちを使った方が良かったのではないか? →足が早くてスピードでぶっちぎっただけではないのか? →体が大きくて強引に力で押しのけて抜いただけではないのか? →キック力があるからコースを狙わなくても入っ

          【観戦レポートVol.②】第102回高校サッカー選手権大会決勝 青森山田高校×近江高校

          先日まで行われていた第102回高校サッカー選手権大会。 今年の決勝のカードは青森山田高校×近江高校。 青森山田は毎年の優勝候補なので順当といえば順当ですが… 近江高校は高校野球のイメージのほうが強く、正直あまりサッカーのイメージがなかったですし、まさかここまで勝ち上がるとは予想していなかったので率直に驚きでした! 神村学園との試合を観た印象ではテクニカルな選手が多く"後ろから選手が湧き出してくるようなサッカー"という感じだったのですが、それが青森山田に対してどれくらい

          【観戦レポートVol.②】第102回高校サッカー選手権大会決勝 青森山田高校×近江高校

          キッズ大会レポート⑤

          今回は昨年10月のキッズ大会の様子です。 この大会ではU-9とU-8それぞれのカテゴリーでエントリーしていたので、2チームで挑みました。 【U-8テーマ】 2カテゴリーに分けたが為にU-8は人数が足らず4人しかいない状況に… 欠席が1人いたとはいえ、もし来ていても6人制に対して1人足りない… そんな状況だったので多くは求められず。 とりあえず数的不利を少しでもカバーする為にGKにもフィールドプレーヤーの1人としての動きを要求。 【目的】 人数が2人足りない時点で数

          U-10公式戦レポート

          今回は昨年9月、U-10カテゴリーの県大会の公式戦。 この大会ではコーチの自分が指揮をとりました。 メンバーは4年生を中心に、一部3年生も加えて編成。 組み合わせ抽選会の結果、対戦相手はジュニアユースもあるようなそこそこ強いチームに決まってましたので… この大会向けの戦術を用意して臨みました。 【テーマ】 「味方と協力して守る」 【狙い】 ①相手の方が技術レベルが高いので1人で奪えると思わないこと。 2人で奪うには味方との距離感が大事。 (1stDFが突っ込み

          高校年代のロングスローについて

          皆さんは高校年代によく見られるロングスローの多用についてどう思われますか? 「ルール上問題ないので全然OK」 「足でやるのがサッカー、手を使うロングスローをあまりにも使いすぎるのはちょっと…」などなど賛否両論色々なご意見があるかと思います。 これについて僕自身がどう思っているかというと… どちらかと言えば否定的な立場です。 ただその理由はあくまでも指導者としての立場から、高校生といえども育成年代であるということを考えた時に 今コレをやっててその先に繋がる何かがあるの

          高校年代のロングスローについて

          【観戦レポートVol.①】第47回全日本U-12少年サッカー大会決勝 FCアロンザ対ソレッソ熊本

          昨年の年末、全日の決勝戦。 愛知県代表のFCアロンザvs熊本県代表のソレッソ熊本。 どんな試合になるのか? 小学生年代のトップレベルの試合に期待しつつTV観戦しました。 結果は1-0で熊本県代表のソレッソ熊本が勝利。 初の日本一に輝きました! ここではこの試合を観て僕の持った感想をお伝えしていこうと思います! 感想①ハイインテンシティ(高強度) お互いに積極的にゴールを目指す姿勢が見えた。楔を入れたり裏を狙ったり、優先順位的にまずゴールというチャレンジのパスが多か

          【観戦レポートVol.①】第47回全日本U-12少年サッカー大会決勝 FCアロンザ対ソレッソ熊本

          キッズ大会レポート④

          今回は今年の7月。 毎年参加している恒例のキッズサッカー大会(U-9の部に参加)での様子です。 3年生の中心選手の1人が都合により不参加になったことで、残りのメンバーでいつも通りのサッカーを展開できるか?チャレンジした大会です。 【テーマ】 <攻撃> パスを展開して攻める。その為に必要なスペース、ポジショニングを意識する。 <守備> チャレンジ&カバー 【目的】 攻撃では6月の大会で出来ていた横幅を使った攻撃を継続したい。ボール状況だけではなくスペースを意識して先

          キッズ大会レポート③

          今回は今年の6月に参加した3年生メインのキッズ大会のレポートです! 前回からさらに2ヶ月が経ち、少しずつ高い要求ができるようになってきました。 テーマ「相手を見てプレーしよう!」 サッカーは相手をダマしたり、逆をついたりしていいスポーツ!=駆け引きを覚える 相手をしっかり見ることができたら後出しジャンケンできるから負けない! ⚫︎攻撃 ①自チームのゴールキーパーからのリスタート 相手が前から来てる→裏へ飛ばす(ロングキック) 相手が引いて守ってる→手前から(ショートパ

          指導者ライセンスについて

          今回はサッカーのJFA指導者ライセンスについて。 僕はこれに関して結構な問題があると思っています。ここではその理由をお話ししていこうと思います。 問題点①B級ライセンス以上は基本的に各都道府県のサッカー協会の推薦が必要なこと。 簡単に説明するとJFAの指導者ライセンスはD級からはじまって、C級、B級、A級、S級という具合にランクアップしていくシステムになっています。 (サッカー以外にもフットサルやゴールキーパーのライセンスもあります) D級、C級までは比較的誰でも取り

          キッズ大会レポート②

          前回のレポートの2年生メンバーが3年生になりキッズチームの中心に。これまでにも練習や試合をたくさん行って少しずつレベルアップ。 今回は2023年4月の大会に参加した時の様子です。 この頃はチームとしてビルドアップにチャレンジしていました。 【テーマ】「プレス回避」 ビルドアップがうまくいかない原因は"プレス回避"が出来ていないから。 【目的】 ボールの展開の道筋が頭でわかっていても、相手も当然それを邪魔してくるわけなので、まずはこのプレッシャーを回避できないとプレー

          キッズ大会レポート①

          これから定期的にキッズのサッカー大会に参加した時のレポートも載せていこうと思います。 まずは今指導している3年生チームが2年生の時の、去年6月に参加した大会のレポートです。 【テーマ】 積極的に前を向いてゴールを目指そう! 【目的】 積極的にゴールへ向かう為に必要な個人戦術の基本を理解する 【伝えるポイント】 前を向く為に必要なことは? →相手から離れてボールを受けること その為に意識することは? ①スペースでボールを受けること ②相手のマークを外すこと 【

          教えすぎない指導とは?

          サッカーの指導において「教えすぎることは選手の自由な発想を阻害するので良くない」とよく言われると思います。 じゃあどこまでが教えすぎじゃなくて、どこからが教えすぎなの? サッカーを指導するようになってこの壁のようなものにぶつかる方は少なくないと思っています。 皆さんはどう思われますか?? どのような指導を求めますか? 確かに監督やコーチからガミガミと、あーだこーだ、一から十まで言うのも違うような気がするし… ただノーコーチングならノーコーチングで、じゃあ指導者必要あ