キッズ大会レポート⑤
今回は昨年10月のキッズ大会の様子です。
この大会ではU-9とU-8それぞれのカテゴリーでエントリーしていたので、2チームで挑みました。
【U-8テーマ】
2カテゴリーに分けたが為にU-8は人数が足らず4人しかいない状況に…
欠席が1人いたとはいえ、もし来ていても6人制に対して1人足りない…
そんな状況だったので多くは求められず。
とりあえず数的不利を少しでもカバーする為にGKにもフィールドプレーヤーの1人としての動きを要求。
【目的】
人数が2人足りない時点で数的不利は確実。
常に相手のマークの方が多いという状況なのでフリーの味方が出来づらい。
基本的にGKは常にフリーであることをうまく利用することで相手のマークをズラしたり、ビルドアップへの関わりを持たせる。
【U-8結果】
1試合目●0-7負け
2試合目●1-5負け
3試合目●0-3負け
→グループ4チーム中4位で全体7位か8位かを決める順位決定戦へ
順位決定戦○4-1勝ち
最終結果:総合7位(8チーム中)
【U-8総括】
GKには遠くに蹴るのか?近くの味方を使うのか?場合によっては自分で運ぶのか?難しい判断が多かったと思うが、相手の状況を見て考えながらやってくれたように思う。
フリーのGKがいきなり運び出したら相手も慌てるし誰がチェックに行くのか必ず迷うはずなので、そういうプレーもアリなんだということを知ってもらう機会にはなったかなと。
2試合目以降の相手チームはこちらに人数を合わせてくれたので展開としては多少楽になったが、1人1人のボールの貰い方、特にゴールキックの時になんとなくスペースを探して動き周りはするが、それぞれが自分勝手に動き回るだけの為、出し手とのタイミングが合わずにボールを受けれない。
今練習でやっているタイミングを合わせるパスコンが出来るようになればこれも改善されていくはずなので2年生1年生は引き続き意識的に取り組んでいく。
またボールを受けた際にその場にとめて考えている間に相手に寄せられて焦ってしまう場面も多かったので、ボールを動かしながら次の判断を考えることを教えていく。
同数の試合ではキーパーがキャッチした時に相手が全員攻め込んでいて後方に誰もいないので大きく蹴るのはわかるが、カウンター1発狙いだけにならないように注意(常に状況判断を求める)
守備ではマークの意識はあるが、自分の近くにいる相手だけでなく自分たちのゴールに近い相手、ボールが渡ったらより危険な相手から優先的に守ることができないとやられてしまう。
ただ局面ではしっかりファイトできていたし通用していた部分もあったので、ここから来年に向けて良いところを伸ばしていく。
【U-9テーマ】
・ストロングを活かした両サイドからの攻撃
・チャレンジ&カバー
【目的】
個人で打開できる選手を両サイドに配置し、そこから攻めていく。相手が妨害してきたら逆サイドに展開して常に薄いサイドから攻撃する意識を持たせる。(各自がその為のポジションを取る)
守備に関しては個人ではなく2人組の関係で守る意識を持たせる。
【U-9結果】
1試合目△1-1引き分け
2試合目●0-1負け
→グループ3チーム中3位でフレンドリーへ
フレンドリーマッチ
1試合目△0-0引き分け
2試合目○3-1勝ち
【U-9総括】
正直全ての試合が勝てる内容の試合だった。勝敗を左右したのはホントにあとちょっとのところだったと思う。
失点に関しては1試合目は相手に拍手するしかないし、2試合目も中をやらせないように絞れていれば防げたので守備の原則を教えられていないこちら側の責任。
それよりも何度かあったチャンスを決めきれてさえいれば…
これに関しては運もあるので仕方ない部分。
それよりもチームとしてチャンスの回数を増やしていくことが大事だと思う。
それでも試合内容に関してはゴールキックなどのビルドアップから判断を伴うプレーがすごく多く、さらに味方選手同士でお互いに指示を出しあったり、声かけをしながら戦えるのがこのカテゴリーの良いところ。
(外からどれだけ指導者が声かけしても結局プレーしているのは選手たちなので、選手同士で話して問題を解決する力はすごく大事)
攻撃の時にもう少し早く判断し(ある程度相手を引きつけることは重要だが)持ちすぎない、周りをうまく使えば相手のプレスを交わせそうな場面も多かったように感じた。
守備ではマークの意識と理解が以前よりだいぶ出来てきていて最後のところもブロックしたり、体を張って守りきれていたと思う。
グループ3位で目標である決勝トーナメントまではいけませんでしたが、他チームとすごく僅差での3位だったので選手たちには自信を持って欲しいし全然負けてなかったように思う。
それにこの年代は結果よりも内容がホントに大事。その点でいえば判断を伴ったプレーが随所にあり成長を感じたし、すごく期待を抱かせてもらえた。
全体的にはもう少しチームとしてボールをコントロール、保持する時間を増やして攻撃の時間を長くしていければチャンスを増やし、ピンチを減らすことに繋がってくると思う。
この頃になるとだいぶチームとしての戦い方が出来るようになってきて、メンバーが揃った場合は良い試合が出来ることが増えてきました。
ただ相手にプレッシャーをかけられた時にパスが最優先の選択肢になってしまい、出せる味方がいない時に困ってしまう場面が見受けられたので、ここからは少し個人のところ、個人打開力を持たせる為の練習に比重を置いていきます。