読書13 美しい「大和言葉」の言いまわし
「大和言葉」という言葉に興味をもち手に取りました。
大和言葉と聞くと、万葉集などに出てくるような言葉を想像しました。
この本では、日常生活で使っているものを選ばれているので、今も自分の生活に残っていることを知りました。
また、「これも大和言葉だったのか!」と思うものだらけでした。
この著書のなかでは、「おもてなしの大和言葉」「相手を称える大和言葉」「相手をたしなめる大和言葉」「気持ちを伝える大和言葉」「仕事でつかう大和言葉」「スピーチ・手紙につかえる大和言葉」「季節・時間を表す大和言葉」にわかれて大和言葉を説明されています。
おすそ分け、腕によりをかけるは、おもてなしの大和言葉。
目頭が熱くなる、敷居が高い、有頂天は、気持ちを伝える大和言葉。
おこがましい、いささかは、仕事でつかう大和言葉。
うららか、花冷えは、季節・時間を表す大和言葉など、普段耳にしたり使っている言葉です。
今は外来語や略語で溢れていて、正直意味がわからなくて困ることも多々あります(笑)。
歳を重ねて、きれいで丁寧な言葉を使いたいという思いが強くなりました。
なのでこの本が気になったのかもしれません。
まだまだ、自分のなかに大和言葉は残っています。
贈り物を渡す時に添える言葉は、いつも悩みます。
「つまらないものですが」というのは良くないと聞いたことがあります。
じゃあなんといえばいいのかわかりませんでした。
そこでこの著書で目にした、「ご笑納ください」です。
「笑納」は「つまらないものですが笑って納めてください」という意味が込められた言葉でです。
耳障りのいい言葉ですし、文字にしてもなんだか柔らかい言葉です。
今後使っていこうとおもいます。
自分の生活の中に残っている、遠い祖先が残してくれた言葉を、大切に使い残していきたいと思いました。